研究紀要第76号 「情報活用能力の育成に関する研究 第1年次」 -104/137page

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ながら確認する。↓ [情報活用手段 物…コンピュータ・ソフト]

《3》 課題の解決と新たな課題 ≪課題の解決≫

○ 本時の調査で十分でない他の学科や高等専門 学校の特徴はどうか,新たな課題,問題意識の 高揚をはかる。 [情報活用手段 人…教師,組織…クラス]

(4)授業の事前準備

 本時の授業実践に先立ち,次のような点に配慮した。

《1》 コンピュータの操作

 コンピュータから情報を引き出す操作が自由にできること。そのためにコンピュータの操作については事前指導を行う。

 ○ フロッピィディスクの重要性と取り扱い
 ○ フロッピィディスクのセット順序,諸注意等
 ○ 生徒自身によるコンピュータ操作

《2》 進路情報の重要性の認識

 授業に入る前に,この題材に関する進路希望のアンケート調査や進路情報の収集についての調査を数回行った。これを通して生徒に進路選択や進路の情報収集の重要性を認識させるとともに,教師も学級の状況や生徒一人ひとりの状況を正確に把握しておくことにした。

2.授業における具体的実践

(1)授業の概要

  本時の目標

 ○ 各高等学校の学習内容や卒業生の進路状況を調べ,その情報を交換することにより,学科の特徴をつかみ自己の進路選択の資料とし,進路意識を高揚させるとともに,進路計画を検討する態度を育てる。  
 ○ コンピュータを自由に使用し,キーボードによる入力操作から,求める情報を収集,整理,伝達し,情報を積極的に生かす態度を育てる。

指導過程

段階

学 習 内 容 ・ 学 習 活 動

時間

指 導 上 の 留 意 点

研究との関連△・評価●

導入

1.進路希望調査の確認

  • 《1》 本時のおおまかな学習内容について説明を聞く
  • 《2》 録音による卒業生の経験談を聞き,情報収集の観点をつかむ。 
  • 《3》 コンピュータに表示された現時点での学級の希望する進路傾向をつかむ。

 

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○ 個人の意をアンケート調査から把握しておき,本時の活動に役立てる 

○ 個人用ワークシートははじめに配布しまとめやすいようにしておく。 

○ 本時の学習課題を提示し,学習方法や学習計画についてのアウトライ  ンや本時の諸注意を話す。

○ クラスの進路希望状況をコンピュー夕画面を適して提示し意欲づけをはかる。 

△ ワークシートを配布しておき,情報の整理をしやすくしておく。
(情報整理の準備)

△ コンピュータ画面や先輩の話から,情報収集の観点かを把握させる。
(情報収集の観点把握)

● 本時の学習課題がつかめたか。

 

展開

2.高等学校の内容や特徴の把握

  • 《1》 自分の希望する高等学校について,知りたい情報等をコンピュータから引き出し,記録する。
  • 《2》 他の人が調べていることも同時に見て,メモをとる。
    • 学校名,学科名
    • 所在地
    • 教育の目的,方針
    • 学習内容
    • 生徒数
    • 部活動,委員会活動等
    • 卒業生の進路
    • その他

 

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○ 全員にコンピュータに触れさせ慣れさせる。コンピュータの使用法については予め説明しておく。

○個人の希望を検索,追及することにより意欲づけを図り,さらに発展し,他の高等学校についても知りたいことがあったら,時間の余裕のある生徒については調べ,比較させる

△ コンピュータから一人一人二字分で必要な情報を自由に引き出せる。
(情報機器操作能力育成)

△ 多くの情報の中から必要な情報を選択し・収集する。
(情報処理選択能力育成)

△ 収集した情報は観点に従って整理させておく。
(情報処理能力の育成)

● コンピュータから求める高校の情報を収集できたか。


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