研究紀要第78号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第3年次」 -003/135page

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(1)全体にかかわる意見
 1 よいと考える意見
 ア、「自己啓発を促す校内研究のあり方・すすめ方」試案の11項目そのものが各学校の問題点を集約してあり,校内研究推進上からも,ほぼ,これらの項目に尽きると思われる。
 これらを実践して研究を重ねていけば,十分な研究の成果を上げることができると考える。
 イ、試案の形式が,改善の方向→具体策→配慮事項と順をおって整理されており,考え方がよくわかってよい。
 ウ、各項目の手順内容が,きめ細かく示されており,各校の研究問題や実情に応じて取捨選択したり,組み合わせたりしながら活用できてよい。
 エ、全体的にも,各項目ごとにも計画,実施,評価のマネージメントサイクルで三つの段階にわけてあり,研究の基本的な考え方が確立されていてわかりやすい。また,研究の形成的評価など新たな視点から取り組むべき研究推進上の課題が明示されていて興味をそそられる。
 オ、研究の手順内容について,項目によっては実践すべき方向が例示されていて,研究推進上大いに参考になる。もう少し具体的であれば,なお,わかりやすいと考える。
 2 修正改善に関する意見
 ア、研究推進11項目全体について言えることであるが,各項目の手順内容が網羅的であり,理想としては分かるが,実際に,示されている全てを実施することは,内容的にも時間的にも困難である。もう少し精選をして整理して欲しい。
 イ、また,理論的に見て,各項目の手順内容の構成は分かるが実際の姿が見えにくい。ページ数や編集上の問題等はあろうが,できるだけ実践例を多く挙げて欲しい。
 ウ、各項目の中で使われている用語や概念が,方法的に手順に示されているところで必要なのは分かるが,内容的に理解が困難なものがいくつか見られる。つまり,まだ各学校で十分理解されていないと思われる用語や概念が使われている。できるだけ難しいと思われるものを使わないようにすると共に,どうしても使わなければならない場合は,その用語や概念について解説をして欲しい。
 また,各項目間で内容的に重複しているものや発展的,補充的なものも,もう少し整理して欲しい。
 エ、形式で,「配慮事項」の内容や例が欄をはみ出して書いてあるので見にくいところがある。欄の大きさを記述内容に応じて設定し,欄外にはみ出さないようにする。
 オ、本試案が修正改善されたときには,全体にかかわる,いわゆる「活用上の手引」があれば,利用するとき大いに役に立つと思う。ぜひ,作成する必要がある。

(2)各段階,各項目の修正改善意見
≪計画段階≫
  1 「個人のニーズを生かした研究課題の集約の仕方」について
 ア、手順として,児童生徒の改善点→課題,教師の改善点→課題となっているが,これをまとめて児童生徒の改善点,教師の改善点の二つにし,課題はその中に含めたほうがわ

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