研究紀要第78号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第3年次」 -004/135page

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かりやすいであろう。
 イ、この項目は研究の基本にかかわることであり,個人のニーズの調査から課題に集約されるまでの手順についての調査方法が明確でないので具体例が欲しいところである。
2 「研究課題を生かした研究主題の設定の仕方」について
 ア、ニーズを生かした研究課題の限定と,それをもとにした研究主題の設定という二つの視点を中心にした手順内容について整理してはどうか。
 イ、研究主題の設定では,集約された課題について,まず,全員で共通理解を持ってから主題設定をするのが順序であろう。この「共通理解」の項を入れるようにしたい。
3 「研究意欲を促す研修組織のあり方」について
 ア、研究組織の反省点として視点が明確でよい。さらにこの視点の中に協働態勢を高めるということから人間関係や協力体制の面についても反省項目に加えたい。
 イ、試案では,組織の原案を提出した後,直ちに決定するように読み取れるが,研究組織のどの分担になるかは研究を推進する際の協働意欲とも大きく関係するので,個人や学年で十分検討する時間を取るようにしたい。
 ウ、活用に際しては,例えば,校種,規模等の違いによって,学年ブロック会を中心におくとか,特色ある組織にする必要があろう。
4 「到達目標達成までの過程が明確な年間推進計画の作り方」について
 ア、年間推進計画反省としての12視点が上げられているが「改善の具体策」の内容との関連がわかりにくいので明確にして欲しい。
 イ、年間推進計画の原案を作成する際の視点と内容が示されているが,さらに,留意点についても示して欲しい。
 ウ、別表の年間推進計画例の「評価」欄,特に実施期のところ,「配慮事項」との関連が不明確である。関連を明確にしたものに整理して欲しい。

≪実施段階≫
5 「研究の成果をあげる研究時間の確保の仕方と運営のあり方」について
 ア、形式について,「配慮事項」の欄が他の欄にまではみ出していて見にくいので,スペースを取って欄をはみ出さないようにして欲しい。(以下の項目も同じ)
 イ、研究日の位置付けに,長期休業中に研究時間を確保して計画的に研究を推進することが各学校で一般的に行われている。このことをこの項目の終わりでなく,「時間の確保」のところに追加したい。また,この長期休業中のところに,個人分担の研究推進についても触れておきたい。
 ウ、全体協議会の運営については,「協議内容の確認」,「実際の協議」,「まとめ」の三点から手順内容を考え,司会者や研究主任の役割分担は,「実際の協議」に含めてはどうか。
6 「研究意欲を高め.授業の質的改善を図る授業研究のあり方・すすめ方」について
 ア、授業仮説設定までの具体例があると,授業の手だてを通した指導の充実に大いに参考になり,研究の成果もあがるであろう。ぜひ,一考願いたい。
 イ、授業は仮説検証のための授業であるとの考えに立っているが,そうであるならば,具体的には各校で工夫するとしても,授業案の形式に仮説検証計画の欄が必要なのではな

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