研究紀要第78号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第3年次」 -005/135page
いか。
ウ、検証のためのデータの収集に各種の統計処理があるが,この内容についての具体的な解説か例が欲しい。
エ、次回の授業研究のために,「次回までのおよその日程を確認する」を追加したい。
7 「研究主題到達までの資料の収集・活用のあり方.すすめ方」について
ア、年間推進計画作成と研究組織作成のための資料の収集・活用が一緒になっているが,内容的には別のことなので二つに分ける必要があろう。
イ、研究の計画段階で研究課題をとらえるための資料の収集が羅列的であるので,大きく,「学校の実態」,「保護者や地域の実態・願い」,「教育界への時代の要請」,の三つの視点からの手順内容に整理するとわかりやすい。
ウ、仮説設定のための手順内容が理解しにくい。各学校で最も苦労するところなので,具体的に例などを挙げて解説して欲しい。
8 「協働意欲を高めるリーダーの援助指導のあり方・すすめ方」について
ア、配慮事項の○印の記述が意図と内容が一緒になっていてわかりにくい。「改善の具体策」に対応する内容に絞って整理するとよい。
イ、リーダーが援助指導の方針と態度をまとめたとき,その後の指導に不統一が無いように主任会等で方針,態度について共通理解を図る1項が欲しい。
ウ、校内研修会におけるリーダーシップ,の配慮事項が○印一つで記述されている。内容的には二つなので,○印も二つにした方がよいのではないか。
≪評価段階≫
9 「研究推進における形成的評価のあり方・すすめ方」について
ア、計画段階の研究課題の設定の「設定」という言葉,本試案の1項目では研究課題の収集・集約→限定と書かれているが,表現を統一する必要がある。
イ、各項目,評価がYES,NO評価となっているが,研究推進に関しての評価内容を考えると,このYES,NO評価が妥当かどうか検討する必要がある。
ウ、各学校の研究法に対する理解度もあろうが,ブレーンストーミング等の用語についての解説が欲しい。できれば具体例なども示して欲しい。
エ、検証授業後の評価でNOの場合,内容的にフィードバックは,「追指導」や「次回に生かす」ということになると考える。この点から手順内容を検討する必要がある。
10 「研究推進の各段階における総括的評価のあり方・すすめ方」について
ア、総括的評価を考えるとき,内容,方法,時期が最も基本的なものと思う。試案に示されている内容も理解できるが,計画,実施,評価の各段階・各項目とも,この観点から内容を整理してはどうか。
イ、また,P−D−Sのサイクルが本試案では強調されているが,この総括的評価についても「評価の計画」,「評価の実施」,「評価のまとめ(達成状況の明確化)」の流れで,手順内容を考えてはどうか。
11 「次年度に生かす評価結果活用のあり方.すすめ方」について
ア、成果や課題の「検討資料作成(記入例)」で,「検討」欄にある「限定」の小欄の内容が理解しにくい。この小欄は削除しても内容面から理解できると思われる。