研究紀要第78号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第3年次」 -006/135page

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  イ、同じく,この記入例の「充実の予想」の小欄が検討資料として作成・記入されているが,協議をした後のまとめはどうするのか明確でない。検討願いたい。

2 試案の修正.改善の実際
 前記1の意見をもとに,教師のニーズに応え各校で役立てられるよう検討を加え「研究のすすめ方」の手順内容の修正改善を図った。
(1)計画段階における修正改善の例
  「1研究課題の集約と2研究主題の設定まで」について
  ア、ニーズを生かした研究課題の集約とそれに基づく研究主題の設定については,項目的には二つでも良いが,内容的には一連のものとして考えた。その点から手順内容を明確にした。
  「1研究課題の集約の仕方」について
  ア、個人のニーズを生かした研究課題の集約の仕方の手順としては,改善の方向にあげられている内容を,「児童生徒の改善点を明確にする」,「教師の研究課題を明確にする」「自校研究課題を明確にする」,の三つの手順にまとめた。
  イ、また,研究課題にまとめるとき,KJ法や協議を通して整理し,まとめるよう示されている。そこで要望に応じてKJ法の手順等について解説をした。
  「2参研究主題の設定の仕方」について
  ア、研究主題設定の手順としては,上記の集約された課題について,その研究領域と内容の「共通理解を図る」,つまり,何が課題なのかの現状を理解することがまず必要であろう。次に,試案「改善の方向」にある「研究課題の限定」,ということで集約された課題の必要性,重要性等を比較検討して限定する,これらにもとづき「研究主題を設定する」とした。
 以上の項目立てで内容を整理した。また,こうした過程全体の中で研究主題内容の共有化が図られ必要性が認識されていくと考える。

以上にもとづき、次のように改善した。


1 児童生徒や教師のニーズを生かした研究課題の集約はどうすればよいか。
研究のすすめ方 研 究 の 具 体 策 と 配 慮 事 項
1.児童生徒一人ひとりの改 善点を明確にする。
(1)児童生徒に,自分で改めたいこと等をカードに書かせる。



□ 児童生徒に,自分で改めたいこと等をカードに書かせる。
○ カードには,学校の教育目標(学年の目標,学級のめあて) に照らして,児童生徒一人ひとりに自分の学校生活を見つめさ せ,次の点について具体的に書かせるようにする。
・ 自分で改善したいこと
・ 努力したいこと
・ 伸長させたいこと

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