研究紀要第78号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第3年次」 -015/135page

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研究のすすめ方 研 究 の 具 体 策 と 配 慮 事 項
(3)仮説設定に関する内容・方法を評価する。 1 実態分析結果と関連する文献等の資料の内容・方法を評価する。
○ 評価は次のような観点でおこなう。(内容)
・ 研究対象,範囲を明確にしたか。
・ 期待される変容を明確に示したか。
・ 具体的な資料などをもとに話し合い,創意工夫し,手だて を工夫したか。
・ 文献等を参考に仮説の.理論づけができたか。
○ 達成不十分の場合,次のような点から再度吟味する。(方法)
・ アイディア,意見を集めまとめる。
・ 明確にならないときは最初から検討し直す。
2 仮説を評価する。
○ 評価は次のような観点でおこなう。(内容)
・ 1 をふまえて仮説設定ができたか。
○ 達成不十分の場合,次のような点から再度吟味する。(方法)
・ 1のことを再度吟味する。また,発想の転換を図る。
・ 文献,資料の再検討と新しく文献等の収集をする。
・ 実践結果から仮説の修正が必要になったときは文献等を参考に理論づけをする。
2.実施段階の形成的評価の内容・方法を明確にし実施する。
(1)事前研究に関する内容・方法を評価する。
1 計画段階で作成した研究仮説をふまえ,今回の授業仮説を評価する
○ 評価は次のような観点でおこなう。(内容)
・ 研究仮説の内容・方法を十分確認したか。
・ 授業仮説の検証方法等が焦点化され,授業仮説が設定されたか。
○ 達成不十分の場合,次のような点から再度吟味する。(方法)
・ 研免仮説と授業仮説の関連について再確認する。
・ 子どもの実態が把握できるように質問紙法や面接法,事前調査,ソシオメトリー等,過去のデータの分析結果を用いる。
2 検証授業案を評価する。
○ 評価は次のような観点でおこなう。(内容)
・ 教材の目標分析等をして本時の指導内容を明確にしたか。
・ 授業仮説を授業案に意図的に盛り込んだか。
・ 授業仮説に結びつく評価の内容・方法が明確にされ,授業案に位置づけられているか。
・ 検証授業案ができたか。

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