研究紀要第78号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第3年次」 -016/135page
研究のすすめ方 研 究 の 具 体 策 と 配 慮 事 項 ・ 検証結果の処理方法が明確になっているか。
○ 達成不十分の場合,次のような点から再度吟味する。(方法)
・ 教材の目標分析,既習学習,行動の分析,下位目標行動について再検討する。
・ チェックポイント,指導法,教育メディア,指導形態を検討する。
・何を,何で評価するかを明確にしS−P表,有効度指数等,結果の処理を考える。
3 授業仮説検証のための準備について評価する。
○ 評価は次のような観点でおこなう。(内容)
・ 授業仮説の観点・内容などを理解したか。 ・ 授業観察の分担・内容を理解したか。
・ 授業観察の方法に習熟したか。
・ データをどのように処理するか理解したか。
・ 観察用紙,場所,用具・機器等の準備をしたか。
・ 検証の準備が完了したことを確認したか。
○ 達成不十分の場合,次のような点から再度吟味する。(方法)
・ 検証授業案にもとづき授業者や研修主任とともに授業仮説の観点・内容について再確認する。
・ リーダーが具体的に説明する場を設ける。
・ 授業観察の分担・内容・方法については,より正確なデー夕を得るよう前もって練習しておく。
・ S−P表や有効度指数などの処理の仕方について再確認する。
・ 検証の準備はリーダー等が確認し,必要に応じて指示,確認する。また,検証授業中もその配慮をする。
(2)事後研究に関する内容・方法を評価する。 1 事後研究のための資料の内容を評価する。
○ 評価は次のような観点でおこなう。(内容)
・ 授業観察の進め方等,改善できた部分,改善を必要とする部分をまとめたか。
・ テストや授業観察記録等から授業仮説に対する診断ができる内容にまとめたか。
・ 授業仮説の有効性を検討する資料ができたか。
○ 達成不十分の場合,次のような点から再度吟味する。(方法)
・ 授業仮説検証のための内容に絞ってまとめ,その他の内容については今後の検討課題として記録を累積する。