研究紀要第78号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第3年次」 -018/135page

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3「校内研究ハンドブック」の作成
 「校内研究のあり方・すすめ方」の手順内容に加えて,要望意見にもあったように,この「校内研究のあり方・すすめ方」の「活用上の手引」や11項目の中で使われている「用語」について解説すると共に「研究推進上の問題点」についてQ&Aとして解説した。
 以上をまとめて校内研究ハンドブック「先生方のニーズに応える校内研究のすすめ方」として別に刊行することにした。

次にいくつかの例を紹介する。


(1)「校内研究のあり方・すすめ方」の活用上の手引について

 ○ この「校内研究ハンドブック」はどのように活用したらよいのでしょうか。
 この「校内研究ハンドブック」は,いままで述べてきたとおり,県下各校からの要望と,調査研究結果からの実践課題にもとづき,教育現場の日々の研究実践に,そのまますぐに活用できるように考慮しまとめてあります。この点が特色といえましょう。そこで,次の事がらを理解してご活用ください。
(1)第I章には次の内容が述べられています。
   0 各校の研究主任(各先生方)が感じている現状(問題点と期待する改善方向)
   0 個室研究結果からの実践課題(第II章「校内研究のすすめ方の実際」の概要)
   0 校内研究推進のあるべき姿(本稿の基本的な考え方・基盤となる理論づけ)
(2)第II章「校内研究のすすめ方の実際」は,次のようなまとめ方がなされています。
   ア、各題名(1〜11)は,活用意図・ねらいを表現しています。

  < 例 > 1の場合
(1)校内研究 計画段階におげる研究のすすめ方
1 児童生徒や教師のニーズを生かした研究課題の集約はどうすればよいか。
研究のすすめ方 研 究 の 具 体 策 と 配 慮 事 項
1.児童生徒一人ひとりの改 善点を明確にする。
(1)児童生徒に,自分で改めたいこと等をカードに書かせる。

(上記の表の) 1 児童生徒や教師のニーズを生かした研究課題の集約はどうすればよいか。
          ↓例えばこの場合

 校内研究を始めるにあたっては,まず自校の研究課題を明らかにしてみることが必要ですが,大切なことは,「自分たちの研究課題であるという意識化と協働意欲を高めるための配慮」であろうと思われます。そこで本稿では,各先生方,児童生徒の希望・ニーズを生かして集約し,全体協議の上共通意識を持って研究課題づくりをしてしていくその内容・方法・手順・配慮点が述べられている。という意味で1の題名ができています。
※ なお,この題名は,県下各校からのアンケート調査を基にした「調査研究」結果からの,現状における最も必要な研究実践課題でもあり,先生方のニーズに応える

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