研究紀要第78号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第3年次」 -022/135page
いてまとめたものです。―大きく次の三つにわかれています。
1 適切な研究論文のまとめ方について
Q1.研究論文の形式は,どうあればよいでしょうか。
Q2.研究主題は,どのように表現したらよいでしょうか。
Q3.研究の趣旨には,何を書けばよいでしょうか。
Q4.研究仮説は,どう表現したらよいでしょうか。
Q5.研究の実際と考察には,何を書き,どうまとめたらよいでしょうか。
Q6.研究の成果と課題は,何をもりこみ,どうまとめたらよいでしょうか。
2 教育研究推進上の諸検査について
Q7.実態把握をするための教育検査や諸調査には,どのようなものがあるでしょうか。
Q8.研究主題設定から研究仮説設定までの実態調査は,どのように行ったらよいでしょうか。
Q9.実態調査を実施する際には,どんなことに留意すればよいでしょうか。
Ql0.事後研究会の仮説検証に必要な資料はどんなものを準備すればよいでしょうか。
この1,2については,現在,当教育センターで実施している「教育研究法講座」,「学校経営A講座」,「学校経営B講座」の講義資料から回答してみました。受講なされない先生方にもより多く知っていただきたいという願いと,現在各校で実施している指定校研究,自主的な主題研究,または,個人としての県・市・町村研究論文のまとめ方等に役立てていただければという意図から,わかりやすい具体的な事例など載せながら解説してみました。
3 その他(研究推進上の種々の悩みから)について
Q11.校内の研究主題や内容を決める協議会に,先生一人ひとりは,どんな心構えで参加したらよいでしょうか。
Q12.自分が校内授業研究会で授業をすることになったとき,どんなことを心がけたらよいでしょうか。
Q13.予定していた校内研究協議会が都合で中止になったとき,個人的に研究をどう進めたらよいでしょうか。
Q14.授業のための教材研究の時間をどのように生み出したらよいでしょうか。
Q15.授業の準備中,資料や教材・備品の不足に気づいたとき,どのようにしたらよいでしょうか。
Q16.校外研究会に参加することになったとき,どんなことを心がけて参加したらよいでしょうか。
Q17.授業研究会の事後研究会に,授業者としてどんな態度で臨んだらよいでしょうか。
Q18.これからの教育を展望し,21世紀を生きぬく児童生徒の育成をめざしたとき,現職研究の視点・内容はどこにおいたらよいでしょうか。
これらの質問事項は,先に当部で実施した「校内研究のすすめ方に関する調査研究」の中から,そして,各校からの質問内容をまとめてつくられたものです。どの質問内容も,校内研究をすすめている中での悩みであり,特に教職経験の少ない先生方にとっては,いますぐ解決改善を図らねばならない問題点でもあろうと思われます。そこで,本ハンドブックでは,ア、この質問内容をどう考えたらよいのか,イ、県下の現状からみた問題点は何なのか,ウ、どうすれば解決・改善が図られるのか(事例を含めて)等を基本にして解説してみました。