研究紀要第78号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第3年次」 -025/135page
めていくことが重要である。
ハンドブックでは,「年間推進計画の作成」の項で,「仮説・検証授業の実施(実践的研究)および「事例研究の実施」について手順・内容を示しているので,各校の研究の内容に応じてそれぞれの方法で実践を進めていただきたい。
2 校内研究Q&Aの例
○ Q2.:研究主題はどのような表現にしたらよいでしょうか。
1 研究主題は,一般に次の3要素を含んだ表現が望ましいと考えられています。
ア、めざす姿・ねらい(方向) イ、対象・領域(内容) ウ、手だて・手順(方法)
2 研究主題は,より簡潔で,より具休的な表現とし,研究の方向性がイメージ化できるものが望ましいと考えられています。
<例2−1> 「基礎学力を身につけさせる算数指導はどうすればよいか」
これでは「ウ」の研究方法が見えないばかりでなく,「基礎学力」という研究の窓口が広すぎるため,研究の方向性が「イメージ化」しにくいように思われます。
そこで,例えば,算数の基礎学力の中でも,計算力に絞り,めざす子供の姿を加えると次のようになるでしょう。
<例2−2> 課題追究意欲を持続させ・・・・・(ア)めざす姿(方向)
基礎計算力を身につけさせる指導・・(イ)研究対象(内容)
〜自作スモールステップテストの活用によって〜 (ウ)手だて (方法)
このように,字数等の関係で「ウ」の方法は,サブテーマ(副題)によって表現することがあります。
また,研究方法だけでなく,自校研究の特質を表したり,研究対象を絞ったりするためにサブテーマを用いることもあります。
<例2−3> 課題追究意欲を持続させ,基礎計算力を身につけさせる指導
〜オープンスペースの特性を生かした協力教授を通して〜
<例2−4> 課題追究意欲を持続させ,基礎計算力を身につけさせる指導
〜異分母の加減算において〜