研究紀要第78号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第3年次」 -027/135page

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なお,例3−1はあくまでも例示であり,研究領域や学校の実態に応じて内容等の検討が必要なことは言うまでもありません。
○ Q15‥これからの教育を展望し.21世紀を生きぬく児童生徒の育成をめざしたとき.現職研究の視点・内容はどこにおいたらよいのでしょうか。
 これからの教育の展望については,すでに臨教審・教課審で十分論議され,問題提起と改革の方向づけがなされていますので,まずその内容を,各校では現職研究全体研究協議会等でとりあげ、共通理解することが必要と思います。その上で,それでは本校では,何をめざし,どんな視点・内容で研究推進していくか,を考えるわけですが,そのときに下記の調査結果が参考になると思います。
 これは,県下510名の先生方の考える「今後の教育を展望した現職研究の視点」です。
                    (昭和62年度県教育センター紀要第70号より)
「今後の教育を展望した現職研究の視点」
 これをみると,県下小・中・高校の先生方はいずれも,「自己教育力の育成」「個性重視と創造性の育成」「教科指導を通しての人間形成」を上位にあげています。このことは,現状における知識注入主義傾向,一斉画一授業から脱皮して,児童生徒の個性を重視しながら,児童生徒自らが主体的に学ぶ意志,能力,態度の育成こそ最も大事な教育課題であり,そのことの研究を深めていく必要があると考えているからであろうと思われます。
 つぎに,「情操・道徳性の陶冶」があげられていますが,これは社会の変化,価値観の多様化に伴って増々生徒指導がむずかしくなるのではないか,心の教育に対する指導法の改善充実こそ研究の視点としては必要という認識からであろうと思われます。その他,現在の教育課題でもある「教科の基礎・基本の徹底」,「体験学習の重視」,「情報処理能力の育成」,「国

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