研究紀要第81号 「事例を通した教育相談の進め方に関する研究 第2年次」 -112/135page
4 事 例
次に,研究協力校に依頼した5つの実践事例を紹介する。
これらの事例はいずれも,第1年次研究において集約した「12の要点と基本的対応」の,予防的な指導 援助における有効性を,実践を通して確認していこうとしたものである。
また,サブタイトルに,指導援助者が特に意図した予防的な指導援助のねらいを掲げ,指導の要点が 明確になるように努めた。
「手引」との関連については,それぞれの事例の「考察」ので,より具体的に論じた。
5つの事例の対象は,校種別に,小学校1校,中学校2校,高等学校2校となっている。
テーマ別では,「反社会的問題行動」が3例,「非社会的問題行動」が2例である。
性別では,男子3人,女子2人である。
* なお,資料の中の家族システム・力動図の見方は,下記の通りである。
(家族システム・力動図とは,家族間のコミュニケーションや情動の強さを線で表したもの)
結合の強さは,線が多いほど強く,点線は最も弱い。
また,性別は,次の通り。
[] ・・・・男性を表す。
○ ・・・・女性を表す。 大は大人,小は子供。
は,対象となる児童・生徒を表す。