研究紀要第85号 「事例を通した教育相談の進め方に関する研究 第1年次」 -111/123page

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なければ,次第に意欲は減退し,良い自己イメージを育んでいくことはできにくい。

図3【児童生徒】 自分の意見を,きちんと主張することができますか。
図3【児童生徒】 自分の意見を,きちんと主張することができますか。

棒グラフ1 小学生現在棒グラフ2 中学生現在棒グラフ3 高校生現在棒グラフ4 今後

図4【教 師】 必要な時に自分の考えを主張できる子どもに育てようと配慮していますか。
図4【教 師】 必要な時に自分の考えを主張できる子どもに育てようと配慮していますか。

棒グラフ1 小学校教師棒グラフ2 中学校教師棒グラフ3 高校校教師

 図3の現在から「よくできる」「できる」を合わせると,小学生43%・中学生44%・高校生49%である。

 このことから,「よくできる」「できる」の児童生徒が,50%に満たないことは,自分の考えに自信や誇りを持てないでいると考えられる。

 また,今後は「ぜひそうなりたい」「なりたい」を合わせると,小学生83%・中学生80%・高校生86%であり,大半の児童生徒が,自分の考えを主張できるようになりたいと望んでいることが分かる。

 図4から教師は「いつもしている」「している」を合わせると,小学校96%・中学校83%・高等学校77%と高く,教師は,主張できる子どもに育てようとしている。

図5【保護者】 あなたのお子さんは,自分の意見を主張できると思いますか。
図5【保護者】 あなたのお子さんは,自分の意見を主張できると思いますか。

棒グラフ1 小学校親棒グラフ2 中学校親棒グラフ3 高校親

 図5から,保護者は「よくできる」「できる」を合わせると,小学校47%・中学校51%・高等学校46%であり,児童生徒の意識とほぼ同じ傾向を示しており,子どもをよく理解していることが分かる。

 教師が指導援助しているにもかかわらず,児童


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