研究紀要第86号 「個を生かす学年・学級経営に関する研究 第2年次」 -020/109page
いでまさるくんとりょうくんといいじまさんが じょうずでしょうじょうをあげました。 それからはじめのはっぴょうかいだったのでどきどきしました。 うまくいきました。 「しょうじょうつくってくれてありがとう。」
K男は,リーダーとして進行を進めるだけでな く,上手な児童に手作りの賞状を作った。この活 動はお互いのよさを見いだすことができる場であっ た。
イ 活動チェックコーナー
顔写真による係児童の紹介コーナーや表と裏の 色の違いで活動がチェックできるコーナーを設定 した。仕事が終了したらカードを裏にし活動を視 覚的に確認できるようにした。
ウ 用具コーナー
活動に必要な,紙,用具のコーナーも設定して, 児童が手軽に活用できるようにした。
(3)変容
【1】児童の変容
「何もありません」と書く児童が多かった反省 記録の内容が,仕事に関することや友人とのかか わりの記述になり,継続的な内容や自分の仕事で 気がついたことが書けるようになってきている。
仕事の面でも,愛のメッセージ係やクロッキー係のように,工夫が多くなった。
係活動に対する取り組みが以前に比べると主体的になってきている。
【2】教師の変容
その子だけに通じるような言葉かけを目指した D教諭の「気づく」への赤ペン入れは,容易では なかった。全体的な活動の観察では,具体的な賞 賛が書けないからである。
「この実践をとおして,児童に対する理解が深 まった。仕事の内容や児童の内面への言葉かけが できた時には,係活動に変容をみることができた。 一人一人の児童への具体的な言葉かけの大切さ, 難しさがわかってきた。」とB教諭は,後期の活 動を振り返り反省している。
【3】「わたしの学級」のイメージの変容
前期と後期を比較すると学級に対するイメージ が全体的に+方向へ変容している。
(4)実践した内容と各視点の関連
視点
1 2 3 4 内容 係の仕事内容の見直し ○
○ 「気づく」の記録
○ ○
係名称の話し合い ○
新しい係 計画作り ○
○
○ 活動の場の設定 ○
伸びやよい行動の賞賛
○ 教室環境の整備
○ (5)考察
児童の係活動が主体的になったのは,以下の手