研究紀要第90号 「個を生かす学年・学級経営に関する研究 第3年次」 -015/117page
清掃時は,黙々と取り組む姿勢がみられ,ぞうきんがけなどをよくやっている。班長になって, 級友に指示したりする姿 も見られるようになった。少しずつ 明るく なってきている。
副担任等によさを認めてもらい,友人のために活動できるようになったM男 [6/9〜6/10 中体連]
1年時は卓球部に所属していたが,2年になり部活動をやめた。今日は学級のみんなが中体連に参加している。少し寂しそうな表情をしながら「ぼくも焼けていた方がよかったと思う。」と,つぶやく。そのやりとりを副担任の先生から聞く。 「これからでも頑張ってみたら。」 と,アドバイスをする。特にいじめられたり,いやなことがあったりしたわけではない。ただ,「運動が苦手だからやめた。」と本人は言う。中体連で,学級に残った生徒は8人であった。 いない人の分まで,一人一人机の中にプリントを入れてくれる姿 が見られた。思いやりの心が見られ,先生方も「よくやってくれました。」と,喜んでいた。
副担任の先生が 「M男,明るくなったね。」 と声をかけると,ニコッと笑ってくれたようだ。
[6/11中体連の次の日の出来事]
中体連に参加した級友のために 解答を教えてあげたり,大手なところをアドバイスしたりする姿 が見られた。とても 生き生きと説明していた姿 が印象的であった。 「M男,みんなに教えてあげてすばらしいね。」 と声をかけたら,まわりの級友も温かい雰囲気で見ていたら。
※ 5月から6月にかけてのM男の変容についての担任の記録(部活動)
<M男の変容>
6月に入り,級友のM男を見る目がやさしくなってきている。さらに,M男自身の努力と自分に対する自信がよい方向へ導いてきているようにも感じられる。部活動については,運動が苦手という理由で卓球郎をやめてしまつたことが残念でならない。担任としては,卓球部で頑張ってはしかったと考えている。
<今後のM男に対する支援>
今度入部した写真部で友達を見付け,友情を深めてはしいと願っている。
自信を持って学級の係活動や生徒会の行事に参加するようになったM男 [7/20 帰りの学活1分間スピーチ]
いよいよ夏休み,夏休みに臨む抱負を話してくれた。以前の2回の1分間スピーチよりは,話し方もうまくなってきている。 「いや〜,うまくなったね。」 と言うと級友も大きな拍手をおくってくれた。
笑顔で礼をした。[10/14 帰りの学活1分間スピーチ]
文化祭について 自分の考えを述べた 。文化祭実行委員に 自ら立候補し,学級のみんなに協力をお願いした。はっきり,生き生きと話をする姿 はとても大きく成長したものだと改めて感じた。
[10/16 文化祭実行委員]
毎日遅くまで文化祭の仕手に参加している 。夕