研究紀要第91号 「一人一人の個性を生かす評価の在り方に関する研究 第1年次」 -045/117page
えて,「明治の世の中」の導入とまとめにそれぞれ2時間.「明治の世の中」と「掛田の生糸」の調べ学習にそれぞれ2時間あてるなど,次のように単元における学習のまとまりある段階ごとに,連続した授業時間を設定した。
「明治の世の中・掛田」の指導計画
総時数15時間ウ 見学学習の導入
資料で調べるだけでなく,見学することにより明治期の掛田の養蚕や生糸の生産についての理解を深めるため.「掛田と生糸」の9時間のうちの4時間を見学学習にあて,8カ所の見学を予定した。(2)評価計画
評価構想にしたがって早元全体の評価計画を作成した。それが46ページの表である。それに基づいて,3つの評価の方法(児童の自己評価,児童の相互評価,教師からの評価)それぞれについて具体的な手だてを計画した。1)単元全体を通した評価方法
本学元は,学習のまとまりごとに8つの段階に分けて構成した。そして,それぞれの段階で「ふりかえりカード」の内容を6つの要素でとらえ評価した。それが下表である。例えば「明治の世の中」の導入の段階では,「関心・意欲」「理解・達成」の要素から評価し,その手だてとしては「ふりかえりカード1」を使用した。単元全体を通して,「ふりかえりカード」以外の評価の手だても用いたが,それらについては3),4)の中で述べる。
2)自己評価〜「ふりかえりカード」(1〜7)
自己評価のための手だてとして「ふりかえりカード」は各段階での児童の様子を知るために表中の6つの要素から項目を設定し,作成した。記入には単元の各段階終了直前の,5分から15分を位置付けた。質問項目は,児童一人一人が,学習内容を振り返ったり,学習内容についての自分の考え・印象などを確認し,自己理解の一助となるように作成した。「ふりかえりカード7」は,回想的評価をするために作成したもので,尊元終了2カ月後に行うものである。このように期間をおいて行うことにより,児童は各学習段階において表