研究紀要第92号 「児童生徒の創造性を高めるための教材開発 第1年次」 -084/117page

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VII おわりに

 本研究主題は学習指導要領の改訂の基本方針となった「自己教育力の育成」等を踏まえ,平成3年度に決定された。

 第1年次は,まず,創造性とは何か,体験的な活動とは何かなどの文献研究や各学校へのアンケート調査等から現場の実態と要望を聞きながら教材開発の研究を進めてきた。初年度で基礎研究に時間が多く取られたが,主な研究成果をまとめると次のようになる。

○ アンケート調査等から新学習指導要領の新出 内容等についての指導上の問題点や教材開発に 対する要望が明らかになった。

○ 身近な素材等を活用し,体験的な活動を重視 したいくつかの教材を開発できた。

 第2年次も研究を継続し,第1年次の研究を基に新しい教材の閲発を図る。また,それらの教材を研究協力校において試行し,創造性を高めるための教材としての有効性を探りながら,開発した教材の改善を図り,研究をまとめたい。

参考文献

小学校指導書 理科編 文部省
中学校指導書 技術・家庭科編 文部省
小学校理科指導資料「指導計画の作成と学習指導」 文部省
中学校理科指導資料「指導計画の作成と学習指導」 文部省
中学校技術・家庭科指導資料「指導計画の作成と学習指導」 文部省
新教育用語辞典 教育出版
教授学 重要用語300の基礎知識 吉本 均著 明治図書
創造性への教育 飯島篤信著  法政大学出班局
創造性(現代の心理学) 穐山貞登著  培風館
理科実験辞典・自作実験編 全教図書
中学校新設領域「家庭生活」の授業 船木美保子著 家政教育社
これからの中学校家庭科教育の実践 渡辺彰子著 家政教育社

〈研究協力校及び協力員〉

○ 理科 福島市三河台小学校 教諭 鈴木和美
  福島市三河台小学校 教諭 山本 厳
○ 技術・家庭科 福島市渡利中学校 教諭 高野佳子

〈プロジェクト研究メンバー〉

佐藤輝夫 鈴木暉夫 塩田義隆 武中晴美 大室幹男
佐治和則 八巻茂雄 栗村 知 阪路 裕 矢舘清孝
高梨光一 藤田 充 片寄 信 松本 学 青田 誠
渡部淳一 角田彰三郎 鹿俣和子

資料1
    小学校理科アンケート調査結果
[対象] 福島市内の46校と県内の各地区から 抽出した50校,計96校の小学校教員
[時期] 平成4年度4月〜5月
[形式] 質問紙法(多肢選択法及び自由記述法)
[質問内容]

 小学校新学習指導要領理科について,次に挙げた単元(別紙単元一覧表)の中で指導しにくいと思われる単元名(内容)はどれですか。表の中からABC各区分とも5つまで選び番号(1〜51)でお書き下さい。またその理由として最もあてはまるものを次のア〜クの中から1つ(場合によっては2〜3つでも結構です。)選んで下さい。

 なお,それぞれについてコメント等がありましたら, 自由に記述してください。

<指導しにくい理由>
ア 適当な観察場所・対象が見当たらない。
イ 必要な役備・教具等がない。
ウ 資料等を集めるのが大変である。
エ 児童にとって観察・実験が難しい。
オ 児童がとらえにくい内容が含まれる。
カ 児童の興味・関心がうすい。
キ 教材に対する指導力に不安がある。
ク その他(具体的にご記入下さい。)
2 上に挙げた項目に関するもので,あったら良いと思う教材・教具.資料等がありましたら該当する番号とその教材・教具,資料等のイメージをお書きください。

 ※ここでは紙面の都合により「早元一覧表」は割愛する。

[集計結果]

 アンケート調査は新指導内容に関する大学元名や小単元名に番号を付けて行ったが,以下の図や文中の1)〜51)はその番号に対応する。

質問1指導しにくい単元について

 図1指導しにくい単元について
指導しにくい単元について


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