平成5年度 研究紀要 Vol.23 -144/162page
コースウェアを作成するためには、FEを起動させて作る。FEでは、文字入力以外はマウスを操作することで、各フレームを容易に作成することができる。さらに、児童生徒に提示する画面と平行して、EDITORと呼ぱれる編集モードの画面に、FEで作成したコースウェアが日本語のプログラムに変換されて出力される。
写真1には、今回開発したソフトの提示画面と、それに付随するコースウェアが示してある。
!フレーム410
!提示
!*'画面枠'
> 1倍角'エイズ〜と免疫システム',224,7,0
> イメージ部品'ANSWER4.HGR',8,23
> 1倍角 '免疫システムとは'.24.32,1
> 1倍角 'エイズ(AIDS)を理解するためには"216,24
> 1倍角 '免疫'.504,24,6
> 1倍角 'とは何か'.536,24,7
> 1倍角 '理解する必要があります。,208,40,7
> 線種O
> 座標線 ,28,64,28,84,7
> 座標線 ,28,84,40,84,7
> 座標線 ,40,84,36,80,7
> 座標線 ,40.84,36,88,7
> 1倍角 '細菌(異物)などにたいする防御システム',44,7
> イメージ部品 'ANSWER5.HGR',14,106
> 1倍角 '第1ステージー,20,116,7
> 待時間 2
コースウェアは、基本的には写真1の例のように日本語で表現されている。したがって、コースウェアの内容を授業者が学校や児童生徒の実態に合わせて変更する場合、FEを用いて容易にできる。例えば、"> 1倍角"の部分を"> 2倍角'に変更するとそれ以降に書かれた文字は、2倍角に拡大されて表示される。
FCAIのコースウェアの形式はMS-DOSのテキスト形式であるので、テキスト形式にファイル変換ができるワープロであれば、ワープロ専用機でもコースウエアの内容を変更することが可能である。
3 ソフトの構成
(1)概要
カード形式のフレームを、データベース的に構成したものである。内容的には、エイズについて興味・関心を高めるためのチャレンジ問題コースとエイズ解説コースの二つ編成とした。
各フレームの表示内容は、テキストとそれに付随する写真やイラストのイメージデータで構成されている。表示された画面には、マウス記号やリターンマークがあり、その場所をマウスカーソルでクリックすることで次のフレームを開くことができるようにした。
写真2に示してあるように、メインとなるフレ一ムには「チャレンジ間題コース」と「エイズ解説コース」の2つの項目を中心に構成してある。
各コースは、学習者の興味のある分野から学習することができるようにした。また、ハイパーテキスト的にいくつかのフレームは、キーワードによって相互に関連付けられたため、現在提示されているフレームの画面の一部をマウスで選択すると、それに関するフレームヘ分岐できる。
「エイズ学習ソフト」のフレームのコースデータ(一部)は、図2に示すような構成になっている。