平成5年度 研究紀要 Vol.23 -143/162page

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が使用できるよう操作性を工夫した。

 1.基本的な内容について

 エイズについて指導すべき基本的な内容について検討した。参考文献に示してあるような各種の資料を参考にし、できるだけ児童生徒の実態に沿うよう内容の精選を図った。

 2.コースウェアの設定

 ドリル形式を用いることで、エイズの基本的な内容を短時間で理解できるようにした。なお、専門的な内容については、別に解説コースを設定しその中で学習できるように配慮した。

 3.使用について

 キーポードによる操作は必要最小限にし、できるだけマウスで扱えるよう工夫した。したがって、パソコン操作については初心者でも簡単に使用できるものとした。

2 オーサリングシステム

 (1)FCAIシステム

 オーサリングシステムを用いて教材ソフトを開発する場合、従来はオーサリングシステムのコースウェア作成機能を利用して一連のコースウェアを作成し、児童生徒に学習目標の達成や既習事項の定着等を図る目的で利用することが多かった。すなわち、CAIのチュートリアル形式やドリル形式でのパソコン利用である。

 オーサリングシステムであるFCAIにはコースウェア作成機能はもちろんのこと、教材提示機能も有しており、プレゼンテーション的な利用にも十分対応できるようになっている。さらに、何種類か作成した提示画面のうち、学習者が必要とする提示画面を簡単な操作で選択もできる。また、一つの提示画面にさまざまな情報を入力し、多くのデータを蓄積していけば、教材データベースにもなる。さらに、FCAIの文字列の一致を利用した検索機能を活用することで、必要とする提示画面を出力することもできる。

 このような機能を利用することで、従来の方法では提示が困難な内容も、比較的容易に提示することが可能となり、工夫しだいでは学習者に学習活動のツールとして活用させることもできる。

 (2)フレーム構成

 一つの提示画面の基礎となるフレームの基本的な構成については、図1に示すような構成になっている。実際にコースウェアを作成する場合にはFE(作成用プログラム)を起動させ、映画のフィルムの一コマに相当するフレームと呼ぱれる提示画面をいくつか作成する。さらに、学習者からの回答に応じて提示画面が切り替わるようにフレームの分岐先のデータも記入する。

図1
図1


 問題や説明を示す提示情報と、分岐先等の応答処理を含む制御情報の2つを包含したフレームをいくつか作成する。それらのフレームを、下図のように組み合わせていったものが一つのコースウェアである。

コースウェアの例
コースウェアの例


 (3)フレームデータの作成と編集


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