研究紀要第95号 「児童生徒の創造性を高めるための教材開発」 -036/162page

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(2)第2年次

 第2年次は技術・家庭科に新設された「情報基礎」領域を研究対象に加えて教材開発を継続するとともに、いくつかの教材について、実際にそれらを使った授業を研究協力校で実施した。

 開発教材の効果についての評価は、研究構想で決めた、次の「教材開発の視点」に沿って行った。

○関心をもって意欲的に取り組める教材
○問題点の認識や問題解決のための直感力を養える教材
○柔軟な想像力や論理的な思考力を高め、創意工夫が図れる教材
○問題解決の手順や技能、表現力が習得できる教材
○自主的、持続的な態度が身に付く教材

 評価の方法については、観察法と質問紙法によって行った。

 以下に、2年次の開発教材を中心に授業実践の結果も含めて紹介する。

II 開発教材一覧

1小学校理科       (◎印は授業で試行した教材)

区分 学年 単元名 開発教材 開発年次
A 人のからだをしらべよう ○ 骨と筋肉のモデル
チョウをそだてよう ○ フタホシコオロギの飼育とその活用
こん虫のからだをしらべよう ○ シミュレーションによる昆虫の学習
生き物の1日と人のからだ ○ ポーチュラカ類の開花運動の観察
動物と人のたんじょう ◎ 重さを体感できる胎児モデル
魚の育ち方 ○ めもり付きスライドガラス
人とかんきょう ○ インジゴカーミンを用いた酸素の検出法
○ 土の中の小動物を調べる装置

B ものの重さとてんびん ◎ 上皿てんびんづくり
電磁石と発熱 ○ 豆電球を用いた電流による発熱量測定
C つきと太陽 ○ 月・太陽用簡易ビデオ撮影システム
○ パソコンを用いた地球の動きと太陽の見え方のシミュレーション

大地のつくり ○ 福島県内の火成岩及び火山灰層の分布とその教材化
◎ はりつけ法による地層モデルづくり
○ 地下ボーリングモデル



2 中学校技術・家庭科
領域 学年 題材名 開発教材 開発年次
家庭生活 わたしたちと家庭生活 ○ パソコンを活用した家庭生活自己診断
室内の整備と美化に役立つ小物の製作 ○ 小物の製作
食事づくり ◎ 栄養バランス君
○ 食品模型

情報基礎 コンピュータの基本操作と情報の活用 ◎ BASIC言語学習支援ソフトウェア
◎ アンケートを集計して報告書を作ろう


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