研究紀要第97号 「福島県における「学力向上」に関する考察」 -014/156page
(5) 数学を,いつ好き(嫌い)になったか。
数学が好きになった時期は,小学校4年と中学校1年のときが多い。
一方,嫌いになった時期としては,小学校3年あたりから始まって,中学校1,2年でピークに達する。そうしてみると,小学校3,4年と中学校の1,2年が,一つのターニングポイントであるものと考えられる。
(6) 好きな(嫌いな)理由 (1つまたは2つ選択)
好きな理由として比較的多いものを拾っていくと,「授業が良く分かる」「科学に興味(2年)」「道筋立てて考える(1年)」「答えが一つ」「暗記でない」などである。
一方,嫌いな理由は,「授業が分からない」「複雑」「テストができない」などであり,「授業」がどちらにも大きな影響を与えていることが分かる。
(7) 数学を嫌いでなくするために努力すること (1つまたは2つ選択)
このことについて,生徒たちが考えていることは,成績を問わず極めて堅実なことである。すなわち,「問題を多く解き」「授業中,先生の話をよく聴き」「予習復習をする」ことが重要であるとしている。
(8) 今後,数学をどのように勉強したいか
「今までどおり」という生徒も,20〜30%いるが,「少し難しい問題まで」頑張ろうという生徒も多い。