研究紀要第97号 「福島県における「学力向上」に関する考察」 -016/156page

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4 英語について

 英語について,生徒たちはどのようなイメージを持ち,どのように学ぼうとしているのであろうか。

 なお,ここでもスペースの関係で,グラフや表は一部しか載せていない。詳しくは,本センター発行の調査報告書をご覧いただきたい。

1 英語学習に対する意識

(1) 英語の教科イメージ

 英語は,「語句や文型を覚え」ながら,「コミュニケーション能力を高める」教科であり,「こつこつ学べばできるようになる」教科であると考えている生徒が多い。しかし,「楽しさ」「わかりやすさ」といった項目になると,次第にマイナスイメージが強くなり,特に学年が上がるにつれて増幅されている。

教科に対するイメージ
教科に対するイメージ

(2) 英語に対する好き嫌い

 英語に対する好き嫌いは,次のとおりである。

英語に対する好き嫌い
英語に対する好き嫌い

(3) 英語を,いつ好き(嫌い)になったか。

 英語が好きになった時期は,中学校1年の1学期という答えが多く,全体の半数である。

 一方,嫌いになった時期としては,中学校1年1,2学期が最も多いが,各学年各学期に満遍なく分布している。

 学年進行とともに,好き・嫌いの両極化が進んでいることも,特徴の一つである。

英語を好きになった時期
英語を好きになった時期

(4) 好きに(嫌いに)なった理由  (2つ選択)

 英語を好きになった理由としては,「勉強が楽しい」「将来役に立つ」「内容がよく分かる」などが多い。

 嫌いになった理由として,「内容が分からない」「良い成績がとれない」「授業が楽しくない」などが挙げられている。

 成績別に見ると,上位の生徒は授業に知的なおもしろさを望み,下位の生徒は,より感覚的な楽しさを要求している。

英語を好きになった理由
英語を好きになった理由


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