研究紀要第97号 「福島県における「学力向上」に関する考察」 -017/156page
(5) 英語の授業で楽しい学習 (2つ選択)
「楽しい」と生徒が感じる授業の内容では,比較的多いのが,「ALTの先生がくるとき」「先生やテープの英語を聴くとき(成績下位に多い)」「先生や友達と英語を話すとき(成績上位に多い)」などである。全体として,英語によるコミュニケーションや人間的ふれあい,聞くこと,話すことへの関心が表れているように感じられる。
(6)英語のテストで苦手なもの (2つ選択)
言語の構造が異なっている以上,「単語の発音やアクセント」に抵抗感が強いのは,当然かも知れない。また,「英作文」が学年共通して苦手と意識されていることも,無理からぬことである。
しかし,3年生で「長文読解」に対する苦手意識が急激に増加するのはなぜなのだろうか。
(7) 英語を学習する理由 (2つ選択)
「英語が好きだから」という答えは,10%前後である。その他の理由は,ほぼ有用性と必要性に関する答えである。「外国に行きたいから」という答えも,最も多いのは1年時であり,2年生からは,「受験」などの現実的な理由が増加している。
2 英語における学習行動
(1) 授業・家庭学習で
授業や家庭学習で,発音やスペリング・文型の暗記,話すときの心情などはどうなっているのだろうか。
英語らしい発音をすることには,なお,恥ずかしさやこだわりが感じられる。