研究紀要第101号 「学力診断テスト開発に関する研究」 -024/170page

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(2) 下線部ィの理由として正しいのは次のどれですか。(1)〜(4)からひとつ選び、番号で答えなさい。

 1.警官が休日を楽しんでいないから。
 2.禁猟期間なのに魚釣りをする人がいるから。
 3.警官に釣りに行ったことがばれてしまったから。
 4.警官が自分がうそつきだということを知らなかったから。

(3) 下線部のゥのTwainのことばは次のどれに当てはまりますか。1.〜4.からひとつ選び、番号で答えなさい。

 1.得意の自慢話
 2.警官への自己紹介
 3.その場を切り抜ける言いわけ
 4.自分がしたことへの反省

(4)(内容一致の問題:省略)


 2.工夫した点
 最初に心がけたことは,テキストに空所や,並べ替えの部分をなくし,生徒がスムーズに英文を読めるようにしたことである。それによって,現実の読む活動に近づけようとした。
 また,英文のある一部分に焦点を当て,断片的な知識を問う問題ではなく,長い英文を読んで全体から理解される内容についての設問になるようにした。上の間いのうち,(2)はことばとしては具体的に表されてはいないが,前後のコンテクストから内容を類推する問題であり,(3)については,ことぱの背景にある発言者の気持ちを問う間題である。
 このような「行間を読ませる」問いかけが,生徒の「内容理解=和文英訳」といった誤解を解き,さらには,読んでいる最中に少々わからない語句に出会っても前後の関係から,内容を類推しながら読んでいくという望ましい習慣を作っていくのである。
 読む力は,あくまでも談話レベルの能力であることを忘れたくない。

4 信葱性,客観性を持たせるための工夫

○第2学年用 第4部(関心・意欲・態度)
(1)間題例
 次の3つの英文の中から好きなものを1つ選び、それに続けてできるだけ多くの文を使い、おもしろいストーリーを作りなさい。つづりの間違いなどをあまり気にしなくてもかまいません。
1.Two young men from the city were hunting in the mountains. Two big dog were with them.
2. My dream is to be a cook in a French restaurant.(フランスのレストラン)
3.It was very warm ,and it rained a lot last night.

(2) 工夫した点
 第1部から第3部までの設問については,作成者が予想した正答率と実際の正答率が大きくずれているものについては,誤答分析の緒果なども考慮に入れつつ,修正・差し替えを行うなどして対応した。
 第4部では,正答と誤答の区別がないという性格上客観性を持たせるために次のような工夫をした。
 1.出題形式
 「コミュニケーションに対する関心・意欲・態度」を,言語形式の正確さよりも生徒が産出した英文の量でとらえようとしたので,できるだけ書きやすくなるように3つの中からひとつを選択して書かせるようにした。(3年生の記述式においては3つの絵を与え,その絵についておもしろいストーリーを作らせた。)

 2.解答用紙の書式
 2.解答用紙の書式

 生徒の文字の大きさや,改行の仕方などの影響をできるだけ受けないようにひとつの番号にひとつの文を書かせることで採点の客観性を高めた。


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