研究紀要第102号 「福島県の小学生の学習に対する意識と行動」 -028/170page

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II 2年間の調査からみた特徴
 中学生と小学生の調査から見られるいくつかの特徴的なことについて述べてみる。
 <以下の数値は,1〜4では,各項目についての肯定的な回答,5〜6ではその項目を選んだ回答の百分率(少数第1位四捨五入)である。>
※肯定的な回答とは,「している」「だいたいしている」を合わせた回答のことである。

1 学年が進むにつれて主体的な学習活動が減る傾向があり,中学生の取り組みは弱い。

グラフ1
グラフ1

2 宿題に対しては,学年が進むにつれて学習率は低くなる傾向があるが,上記1に比べれぱ,かなりの高率である。なかでも,小学生は非常に高い比率で取り組んでいることが分かる。

グラフ2
グラフ2

3 授業中に集中している度合いは,小学生85%,中学生が57%であり,中学生の集中度が弱い。

グラフ3
グラフ3

4 先生に質問する児童生徒は少数である。

グラフ4
グラフ4

 ちなみに,小学生で「授業中に聞きたいと思ったことがある」と答えた児童は57%である。質問をし易い雰囲気作りや質問を引き出す工夫をする必要があるのではないだろうか。


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