研究紀要第102号 「福島県の小学生の学習に対する意識と行動」 -038/170page
児の場合17.0%であるのに対し、下位児の場合36.0%である。
「家の人の励ましがあったとき勉強しようと思いますか」について成績別に見ると、「強く思う」については、上位児では32.4%と高いが、中位児では27.3%、下位児では12.0%と下がっている。また、「あまり思わない」「思わない」を合わせた場合、上位児では、10.2%であるが、下位児では、34.0%とその割合が増えている。上位児へは、励ましがほぼ有効に働いているが、下位児へは励ましの在り方、接し方等、工夫すべき点があるように感じられる。
(7) 生活のリズム
1.調査結果
* 調査は、「昨日どうしたか」と限定して行った。
表2 起床・就寝時間 項目 4年 5年 6年 起床時間 6時26分 6時27分 6時29分 就寝時間 9時45分 9時47分 10時14分
* 「行動者の割合」とは、4〜6年全員に占めるそれぞれの項目の行動をとった割合である。
表3 生活時間の様子 項目 行動者の割合 4年の平均 5年の平均 6年の平均 テレビを見る 83.7% 1時間19分 1時間38分 1時間45分 マンガを読む 46.9% 26分 26分 33分 読書 34.6% 26分 27分 35分 音楽をきく 28.3% 26分 27分 31分 ゲームをする 29.1% 52分 50分 57分 友達と遊ぶ 33.0% 1時間31分 1時間38分 1時間25分 家族と話す 58.4% 36分 41分 41分
2. 考察
「起床時間」は、平均すると6時半ごろで、6時〜7時の間に約90%の児童が含まれている。
「睡眠時間」については、学年が進むにつれて短くなっている。4,5年では、「9時間」「8時間半」の順に多く、6年では「8時間」が最も多い。
生活時間の調査結果から、「テレビを見る」や「マンガを読む」等では、学年が進むにつれて時間が増加しているが、「友達と遊ぶ」については減っている。「マンガ」については約半数の児童が読んでいる。