研究紀要第102号 「福島県の小学生の学習に対する意識と行動」 -039/170page

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国語

1 アンケート作成の趣旨

 国語の学習に対する児童の意識と行動の実態を探るため,次のプロットを立て,アンケートを作成した。
(1) 国語のイメージ
 国語の学習に対して,楽しさ,わかりやすさ,意義など,児童がどのようなイメージを持っているかについて探る。
(2) 国語の学習に対する好き嫌いと,そうなった時期と理由
 国語の学習が好きか嫌いか,またその時期はいつ頃か、さらにその理由について探る。
(3) 国語における好き.でない(苦手な)学習
 国語の学習の中で,児童にとって好きでない(苦手な)学習は何かについて探る。
(4) 国語の学習に対する自主性,授業に対する期待など
 国語の授業中の,児童の学習に対する白主性や授業に対する期待などについて探る。
(5) 理解(物語):物語を学習しているときの取り組み方
 理解の学習の中でも,特に児童の想像力や言語感覚が大きくかかわる物語の学習を取リ上げ,理解全般にかかわる質問項目も取り入れながら,物語の学習の取り組み方について探る。
(6) 表現(作文):作文を書くときの取り組み方
 表現の学習の中でも,学習時問の多い作文の学習を取り上げ,作文を書くときに児童がどのように取り組んでいるかについて探る。
(7) テストにおける誤答への対応
 国語のテストで答えを間違えたとき,その理由を考え,学習したことの定着を図ろうとしているかどうかについて探る。
(8) 日常生活における読むことと書くこと
児童は,日常生活においてどんなものを読み,どんなものを書いているかについて探る。

2 アンケートの結果と考察

(1) 国語のイメージ
 1.調査結果

グラフ1
グラフ1

 2.考察
 「楽しい教科」「わかリやすい教科」について,「そうです」「どちらかといえばそうです」を合わせた肯定的な回答は,どちらも60%台である。
 それ以外の「漢字やことばを覚えることが大切な教科です」などでは,どれも85〜90%である。
 国語の学習が「楽しい」「わかりやすい」と感じている児童は,「漢字やことばを覚えることが大切」などの項目に比べると少ないことが分かる。

○ 学年別に見た特徴ある項目
 次のグラフは,「国語は,自分の考えを持つことが大切な教科です」について学年別に見たものである。
 学年が進むにつれ肯定的な回答が多くなる傾向が見られた。


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