研究紀要第102号 「福島県の小学生の学習に対する意識と行動」 -044/170page
で調ぺる」「ようすや気持ちを思い浮かべてみる」「『いい言葉だなあ』『言葉の便い方がうまいなあ』」は,それぞれ62〜71%の間にあり,半数を超している。
肯定的な回答は,学年が進むにつれ,その数値が低くなっていることが分かる。音読は,理解力や表現力につながる基礎的な技能である。高学年であっても音読指導は欠かせないであろう。
しかし,「話し合いのとき,発表したり,質問したりする一では,46.3%と半数を割っている。その理由をグラフ13から見ると,「まちがっているかもしれないから」が最も多く,66.3%である。
児童が発表や質問したリするときに,問違いを恐れず発言できるような指導の在り方,間違いを受けとめるような学級の雰囲気づくりを考えなければならない。
○ 学年別に見た特徴ある項目
次のグラフは,「物語をすらすら音読できるまで練習する」について,学年別に見たものである。
次のグラフは,「発表したり質問したりしていないことがあるのはなぜか」について,学年別に見たものである。
「まちがっているかもしれないから」は,学年が進むにつれ数値が高くなっている。一方「はずかしいから」や「考えがもてないから」では,学年が進むにつれて低くなっていることが分かる。
(6)表現(作文):作文を書くときの取り組み方
1.調査結果
2.考察
「書きたいことがたくさんうかぷ」について,「いつもある」「ときどきある」を合わせた肯定的な回答