研究紀要第102号 「福島県の小学生の学習に対する意識と行動」 -045/170page
は65.0%である。
いずれも学年が進むにつれ、肯定的な回答が低くなっている。主題・要旨を考える事の大切さ、構成を考えることの大切さを十分に意識させる指導が、今後望まれる。
「書きたいことの中心は何か考える」について、「いつもする」「ときどきする」を合わせた肯定的な回答は64.9%である。「『はじめ・かな・おわり』など、組み立てを考えて作文を書く」では、56.1%、「自分の書いた作文が、きちんと書けているか読み返してみる」では74.8%である。この三つの中では、推敲の「読みかえしてみる」が最も高く、構成の「組み立てを考えて書く」が最も低い。
また、「私は、他の人と違う考え方や感じ方をもっている」では、肯定的に回答している児童が48.5%と約半数である。(なお、「中学生に対する調査」での関連項目「物事に対して自分なりの考え方や見方があるか」では、肯定的な回答が約80%であった。)
〇 学年別に見た特徴ある項目
次のグラフは「書きたいことの中心は何か考える」と「『はじめ・かな・おわり』など、組み立てを考えて作文を書く」について学年別に見たものである。
(7)テストにおける誤答への対応
2.考察
1.調査結果
「いつもする」「ときどきする」を合わせた肯定的な回答は75.8%である。しかし、「しない」「あまりしない」の否定的な回答は24.2%であり、4人に1人は消極的である。「中学生に対する調査」での同項目でも、否定的な回答は25.4%であった。学習内容の定着を図る上で、誤答の理由を振り返ることは大切な学習である。
(8)日常生活における読むことと書くこと
1.調査結果