研究紀要第103号 「児童生徒の学校適応への指導援助の在り方に関する研究」 -065/170page
(資料5)中学校での演習の概要
演習名 信頼の目隠し歩き 価値のランクづけ 私はワタシよ ねらい 信頼し、信頼されるという人間関係の根本を、体験的に学ばせる。(分類5.) 自己の好みや価値について素直に表現させる場を与え、自他を認め合う気持ちを育てる。(分類3.) 自己の個性に誇りを持たせ友達の個性を温かく受け入れることにより、相互の信頼感を高めさせる。(分類1.) 概要 二人一組にさせ、片方の人にはてぬぐいのようなもので目隠しをさせ、もう片方の人には目隠しをした人をあちこち案内させる。 その際、言動ではなく、動作によって、相手に不安を与えないように配慮させる。 身近な質問に対して、4つの選択肢を設け、そのランクづけを記入させたうえで、そのランクをつけた理由をお互いに話し合わせる。 他の友達と違っている点や独自の経験、自分の個性と思われることを3つ記入させてから回収し、教師がランダムに選んで読み上げて、記入した人が誰かを当てさせる。
演習名 私の自画像はこんな人? どちらを選ぶ 私の考え・私の体験 ねらい 自分や友達を肯定的に見る目を養うとともに、お互いの理解を深める。(分類1.) 自分の関心のある事柄について、素直に表現させる場を与え、自他を認めあう気持ちを育てる。(分類3.) 自己の考えや経験をまとめて発表することで、自己を見つめ直しながら自己理解を深めるとともに、友達の新たな面を知ることで、より深い交流をさせる。(分類3.) 概要 たくさんの形容詞の中から自己にあうものを5つ選ばせて、プリントに記入させる。 次に、9〜10名のグループを作り、グループ内の一人一人についても同じ用に行わせる。 最後に、グループ以外の2名について、自由に記入させる。 二者択一する質問に対してカードに記入してから指定の場所に移動させ、選択した理由を話し合わせる。 3問くらい実施した後に、グループを作らせ、友達がどのような選択をしたかを確認させ自由に話し合わせる。 最後に、選択した内容が全く同じ人を捜させる。 プリントのアンダーラインの部分に自己の考えや体験を書いて文章を完成させ、その中のいくつかを発表させる。
*(分類(数字))は、構成的グループ・エンカウンターの1.〜6.の6つの体験の分類である。