(2)学級生活のアンケート調査から
本年度の実践終了時に、研究協力学級で事前調査と同じアンケートを行った。
抽出児童生徒4名の学級生活のアンケートの事前、事後の調査結果を比較したものが、(資料15)である。
A子
|
1.
考え |
2.
気配 |
3.
充実 |
4.
承認 |
5.
楽し |
6.
依存 |
7.
目標 |
8.
所属 |
9.
役割 |
10.
違い |
11.
違生 |
事前 |
2 |
3 |
3 |
3 |
4 |
2 |
3 |
2 |
2 |
3 |
3 |
事後 |
3
|
3 |
4
|
3 |
4 |
3
|
4
|
4
|
3
|
3 |
4
|
B男
|
1.
考え |
2.
気配 |
3.
充実 |
4.
承認 |
5.
楽し |
6.
依存 |
7.
目標 |
8.
所属 |
9.
役割 |
10.
違い |
11.
違生 |
事前 |
2 |
3 |
2 |
2 |
3 |
2 |
2 |
3 |
2 |
2 |
2 |
事後 |
2 |
3 |
3
|
3
|
3 |
2 |
4
|
4
|
2 |
3
|
3
|
C男
|
1.
考え |
2.
気配 |
3.
充実 |
4.
承認 |
5.
楽し |
6.
依存 |
7.
目標 |
8.
所属 |
9.
役割 |
10.
違い |
11.
違生 |
事前 |
2 |
2 |
3 |
2 |
3 |
2 |
1 |
3 |
2 |
2 |
2 |
事後 |
3
|
2 |
3 |
3
|
3 |
3
|
1 |
4
|
2 |
2 |
4
|
|
1.
考え |
2.
気配 |
3.
充実 |
4.
承認 |
5.
楽し |
6.
依存 |
7.
目標 |
8.
所属 |
9.
役割 |
10.
違い |
11.
違生 |
事前 |
3 |
2 |
3 |
2 |
4 |
2 |
2 |
2 |
2 |
2 |
3 |
事後 |
3 |
3
|
3 |
2 |
4 |
2 |
2 |
3
|
2 |
3
|
3 |
特に顕著な変容が見られたのは、8.学級への所属感の項目で、4名とも評価が高くなっている。
これは、構成的グループ・エンカウンターを中心とした指導援助により自己理解や他者理解が深まり、学級集団に対する関心・思い入れが強くなってきたためと考えられる。このことからも、それぞれの学級において、好ましい人間関係が築かれてきている様子がうかがえる。
2 学級全体の変容
(1) 事後調査の結果から
学級生活のアンケート結果を、各項目ごとに学級平均を算出し、事前と事後を比較して学級全体の変容をとらえることとした。(資料16)は、中学校N学級のアンケートの結果を、グラフ化したものである。
(資料16)学級生活のアンケート結果《各項目ごとの学級全体の平均》
ほとんどの項目でプラスの変容が見られ、特に、1、3、7、8、9、の項目での変容が他より大きかった。
この中の8と9は今年度の研究でねらった項目であり、自己理解や他者理解の深まりが、学級への所属感と学級への関心を高めたものと思われる。
なお、他の校種・学級でも、ほとんど同じような傾向がみられた。
(2) 担任の観察から
第1年次の実践後、各校種の担任の観察でも、以下のような変容が認められた。
小学校3年
〇 昼休みに男女が一緒に遊ぶようになった。
〇 明るくなった。
〇 素直な表現ができる子供が増えた。
〇 のびのびしてきた。
〇 友達を意識するようになった。
〇 けんかが少なくなった。
〇 学級がまとまってきた。
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