研究紀要第104号 「児童生徒の学校適応への指導援助の在り方に関する研究 第1年次」 -080/170page
(3)指導援助の流れ
1.指導援助の期間
児童生徒一人の指導援助期間(通級期間)は1期間5ヶ月とし、下記のように2期に別けて開設する。通級日は、月曜日、水曜日、金曜日とする。
〇 第1期
〇 第2期
月 5 6 7 8 9 期 ←指導援助期間→
月 10 11 12 1 2 期 ←指導援助期間→
2.指導援助の流れ
適応指導教室では、次のような流れに沿って指導援助を行う。(4) 適応指導教室の一日
指導援助の時間は、9時30分より15時までとし、一日の生活プログラムは次の通りである。ただし、児童生徒の心身の状況により柔軟に対応する。
時間 活動 9:30
9:40*朝のあいさつ&健康状態確認
*一日の活動の確認
10:10*マイプランタイム
ー児童生徒の自主活動ー*休憩 10:20
*ティータイム
ー団らんの時間ー10:40
12:00*フレンドタイム
ー仲間との共同活動ー*昼食・昼休み 13:00
14:10*HFTプランタイム
ークラブ活動・行事ー*休憩 14:20
14:50*カウンセリング
ー個別&グループー
15:00*一日の振り返り
*帰宅
(5)指導援助の内容と方法
1.個別による指導援助
個別による指導援助を中心にし,初期の段階では,治療・相談的なかかわりを行い,中期からは,内面の成長を促す教育的なかかわりを行うようにする。
ア カウンセリングタイム
個別によるカウンセリングで,不安や悩みを軽減・解消し,意欲の回復を図る。また,グループによるカウンセリングで,自分の持つよさや可能性に気づかせ,肯定的に自分を受け止めるようにする。
イ マイプランタイム
児童生徒の自主性や主体性を育むため,現在,興味・関心のあることや特技等に取り組ませたり,学習への意欲づけを図ったりする。
2.集団活動を通した指導援助
仲間と触れ合う活動を通して,好ましい人間関係をつくり,集団生活への適応を図る。
ア ティータイム
受容的な雰囲気の中で,身近かに起きた出来事や