平成7年度 研究紀要 Vol.25 個人研究1 -103/170page
4. 自分の知っていること
(見たこと,経験したこと)
5. 他のことばと比べてわかったこと
なお,これらの観点は読み取リをするときのことばのとらえ方でもある。読み取りをする際にこれらの観点を参考にさせ,いろいろな観点から考えるようにさせる。
2 学習指導案
(1) 単元の目標
○ 作品に描かれている物事と人物との関係に気をつけて,人物の考え方や心の動き,人柄を味わいながら,主題を読みとることができる。
○ 絵や写真などを見て豊かに想像を広げ,それをもとに時代や登場人物の設定,場面の構成などを考えて物語のあらすじを作ることができる。
○ 常体と敬体の違いを理解し,使い分けて文章を書いたり,慣用句への関心を深め,語句の範囲を広げたりすることができる。
(2)指導計画(総時数15時間)
次 時 主な学習活動・内容 1 1 ○学習の仕方を知り,練習する。 2 1 ○題名の意味を考え,物語の内容を予想する。
○全文を読み通し,感想を述べ合い,初めの感想を書く。
○物語の人物や構成を確かめる。
○学習の進め方をつかむ。(場面を追いながら読み深めていく。)3 10 ○ 学習の仕方にもとづいて,第1場面の文章に書き込みをする。
○ マサエとおばあちゃんのわらぐつに対する考え方の違いを読みとる。
○ 学習の仕方にもとづいて,第2場面の前段の文章に書き込みをする。
○ 心をこめて,しっかりしっかり編むおみつさんの気持ちを読みとる。
○ 学習の仕方にもとづいて,第2場面の中設の文章に書き込みをする。
○ 初めてわらぐつが売れたときのおみつさんの気持ちを読みとる。
○ 学習の仕方にもとづいて,第2場面の後段の文章に書き込みをする。
○ 大工さんとおみつさんとの心の通い合いを読みとる。(本時)
○ 学習の仕方にもとづいて,第3場面の文章に書き込みをする。
○ あばあちゃんの話を聞いたマサエの変容を読みとる。
4 1 ○ 主題について話し合い,心の通い合いについて考えをまとめる。
○ 常体と敬体,慣用句について学習する。
5 2 ○ 物語の構想を立て,物語を書く。
○ グループや全体で,紹介し合う。
(3) 指導過程
ここでは,検証の中心となる授業の一つである,第3次,第8時の指導過程を,以下にあげる。
<第3次,第8時>
○ 本時の目標
大工さんとおみつさんの心の通い合いを読みとることができる。