平成7年度 研究紀要 Vol.25 個人研究 -104/170page

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段階 学習活動・内容 時間 ○指導上の留意点
●評価
導入 1 第2場面後段に出てくる人物を確認する。
  おみつさん,大工  さん
2 役割読みをして,本文の内容をつかむ。
10 ○指名(3人,人物と語り手)
展開 3 書き込みをもとにして本文の叙述から気づいたことを発表し合う。


4 疑問に思ったことを話し合う。
5 教師から出された内容について話し合う。
 (1) 大工さんは,いつからおみつさんのよさがわかったのか。
 ア 初めてわらぐつを買ったときから
 イ 何回か買ってから
 ウ わらぐつを買う前から
 (2) おみつさんは,いつから大工さんのよさがわかったのか
 ア 初めて買ってくれたときから
 イ 何回も買いに来たころから
 ウ 大工さんの話を聞いたときから
6 わかったことをまとめる。
30 ○ 異なる考えが出たときは,話し合う。
● 自分が気づかなかったことを付け加えたか。(ワークシート)
○ 教師から出す課題と同じ場合は,後で話し合うようにする。


○ はじめに,いつかをあげさせ,その後AとCをあげさせ,話し合わせる。


○ はじめに,いつかをあげさせ,その後AとCをあげさせ,話し合わせる。


● 話し合ってわかったことを書けたか。(ノート)
終末 7 それぞれの人柄や考え方が表れるように,役割読みをする。
5 ○ はじめに役割読みをした児童で行う。

 3 検証授業2の概要
 ここでは,検証授業の一つとして,先に指導過程にあげた,'第3次,第8時の授業の概要について述べる。
 この授業で学習する場面は,第2場面後段,おばあちゃんの昔話の最後の場面である。
 本時は,役割読みをして内容を確かめた後,まず,前時にワークシートに書き込んだ,個人の読み取りを述べさせる。初めにこうした場を設けたのは,三つの要素をおさえて発言することに慣れさせ,他の児童の多様な読みに気づかせるためである。この場で,児童は「○ぺ一ジの○行目の……に私は線を引きました。『気づいたこと』は,……です。『なぜ,そう思ったか』は,……と思ったからです。」という発言の仕方で述べた。他の児童で,発言した児童の内容に関連することがある児童には,その場で発言させ,それぞれの読み取りを絡ませるように進めた。児童たちは,読み取ったことを,数多く発言していた。
 次に,疑問に思ったことやみんなと話し合ってみたいことをあげさせた。「なぜ,大工さんはちょっと赤くなったのか。一や「なぜ,大工さんは『おれのうちへ来てくんないか』と言ったのか。」などが出された。
 この話し合いの後,教師の方で用意していた発問をし,話し合いをした。
 これらの話し合いでは,三つの要素を全て述べさせると,ワークシートに書き込んだ読み取りの発表の際にあげたことと重なる場合があるため,全ての要素はあげさせずに進めた。
 話し合いでわかったことをノートにまとめ,最後に,人物の気持ちが表れるように役割読みをした。

 4 検証授業2の考察
(1) 三つの要素をおさえながら読み取ることについて

 ワークシートに書き込む活動の様子をみると,特に,書き込みが難しいという様子ではなかった。「手がかりとすることばのとらえ方」(C)の「なぜ,そう


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