平成7年度 研究紀要 Vol.25 個人研究2 -114/170page

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 3 研究授業結果
(1) 研究単元教材
 中学校1学年理科「太陽系(4時問)」
 金星の見え方(1h)火星の視運動(1h)
(2) 研究経過
 1.5〜9月事前打ち合わせ(計3回)
 研究の趣旨説明と依頼。開発教材の使用法と指導法の説明。提案した指導過程の検討会等。
 (協力校からの指導計画改善の要請)
 ア 初めてコンピュータを操作する生徒にも対応できるプログラムヘの改善。
 イ 「火星の視運動」指導における生徒のコンピュータ使用と作図法の自由選択,T.T指導。
 2.研究授業……11月
 ア 金星の見え方
  ○金星モデル実験器8台準備(5人に1台)
 イ 火星の視運動
  ○ コンピュータ室(2人1台)
 (隣の理科室で個別に作図法。T・T指導)
 ○ 初めてコンピュータ操作する生徒もあリ,「火星の視運動」指導に2時間かかった。

 4 研究実践結果
(1) 情意面の変容
 1.あなたは天体の勉強はすきですか。(事前)
(好き) 4 3 2 1 (嫌い)
  19% 52% 22% 7%  

 2.金星の授業はおもしろかったですか。
(面白い) 4 3 2 1
  29% 54% 15% 2%

 3.火星の授業はおもしろかったですか。
(面白い) 4 3 2 1
  35% 52% 12% 1%

 4.天体の勉強はすきになりましたか。(事後)
(好き) 4 3 2 1 (嫌い)
  35% 49% 15% 1%

 「好きになった」という意識は段々と高まって,事前の71%から事後には84%に高まっている。
(2) 知識・理解の自己評価
 天体の学習は分かりましたか。
(事前) 金星 火星 (事後)
72% 70% 80% 81%

 「分った」とする生徒の意識は事前の72%から事後に81%と向上している。
(3) 開発教材についてのアンケート
 開発した教材は勉強に役立ちましたか。
金星モデル実験器 コンピュータや作図法
93% 89%

 開発した教材は約90%の生徒が肯定し,授業の中で十分な活用がみられた。
(4) 思考力に関する生徒の意識変容
 1.宇宙から見た金星の動きを想像できますか。
(できる) 4 3 2 1
  18% 52% 25% 5%

図表ー8 コンピュータに入力する火星の視運動の観測データ例 <火星の位置(観測始めは1993年)>
番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9
年月日 10.3 10.13 10.23 11.2 11.12 11.22 12.2 12.12 12.22
赤経 7h49m 8.12 8.33 8.53 9.11 9.26 9.38 9.47 9.52
赤偉 21.59 21.06 20.08 19.09 18.12 17.22 16.43 16.21 16.20
番号 10 11 12 13 14 15 16 17 18
年月日 1.1 1.11 1.21 1.31 2.10 2.20 3.2 3.12 3.22
赤経 9.53 9.47 9.37 9.23 9.06 8.52 8.41 8.35 8.35
赤偉 16.45 17.36 18.48 20.08 21.20 22.10 22.33 22.31 22.09
番号 19 20 21 22 23 24 25 26  
年月日 4.1 4.11 4.21 5.1 5.11 5.21 5.31 6.10  
赤経 8.39 8.48 8.59 9.13 9.29 9.46 10.04 10.23  
赤偉 21.31 20.39 19.34 18.17 16.49 15.10 13.21 11.23  


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