平成8年度 研究紀要 Vol.26 -175/175page

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(分類基準FlO−02&G3−03)
テーマ 「関数関係を考蕪する能力を高める」ための支援ソフトウェアの開発
要     旨
本研究は,中学校数学科における「関数」分野の学習に生徒が興味・関心をもって取り組み,主体的に活用することによって,関数概念や関数表現のあり方を学んでいくためのソフトウェア開発と,その活用の実際についてまとめたものである。
開発ソフトウェアは,表・グラフ・式をマルチウインドウによって同時表示ができ,しかも個々の初期入力データは互いにリンクしあうものとなっている。このソフトウェアを授業で使用した結果,関数に対する生徒の学習意欲や関心を高める効果がみられた。

(分類基準F9−01)
テーマ 「教育相談の姿勢を生かした授業づくり」についての研究
−『学ぼうとする力』に目を向けて−
要     旨
本研究は,教師が「教育相談の姿勢(子どもの気持ちを理解する・子どもの話をよく聴く・教師自身が心を開く)」に立ち,自分を表し認められたいという子どもの欲求を満たして満足感や成就感を持つことができるような授業づくりを模索したものである。
具体的には,子ども一人ひとりのネームプレートを用意して,それをその子どもなりのよさが発挿できたときに黒板にはった。その結果,「なんか発表した!って感じがする。だれが発表したのか分かるので良かった」(T男)という言葉のように,子どもたちが授業の中で自己存在感を味わい「学ぼうとする力」を身につけたことが分かった。

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(分類基準F9−01)
テーマ 学校教育相釈システムの活性化をめざす実践研究2
−高等学校における校内事例研究会の実施を通して−
要    旨
本研究は,校内事例研究会の実施が学校教育相談システムの活性化にどのようにつながるかを探ることをねらいとして,高等学校において実践を行ったものである。
その結果,校内事例研究会の実施は,1.教育相談活動の推進役である教育相談部(係)のより一層の機能発揮,2.個々の教師の変容(生徒理解の深化,生徒支援の力量の向上)⇒組織全体の変容,3.教師間の関係強化(教育相談への共通理解,生徒支援の際の連携)⇒組織全体の強化を促し,学校教育相談システムの活性化につながることが明らかになった。

(分類基準F9−01)
テーマ 高等学校における教育相談の推進・定着に関する研究(第2年次)
−生徒指導・教育相談の力量を高める校内研修会の在り方を探る−
要     旨
本研究は,高等学校に教育相談を推進・定着させるため第2年次の研究として,教師の生徒指導・教育相談にあたって,具体的な対応の力量を高める校内研修の在り方を実践的に探ったものである。
その結果,次の点が明かとなった。
 1.アンケート調査から,校内研修会の実施状況及び在り方
 2.好評な研修会の内容
 3.事例研究会実施により指導態勢が出来,教員の力量も高まること
 4.生徒への指導援助の自己チェックリスト及び生徒が行う相談的教師のチェックリストは,教師の力量向上のきっかけとなること

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