平成8年度 研究紀要 Vol.26 -174/175page

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(分類基準G9−02)
テーマ 書く力を育てる指導の工夫
−Response Writing−
要     旨
「書くこと」の指導においては,「和文英訳」に代表されるような形式中心のアプローチへの反省から,(1)書き手重視,(2)内容重視,(3)読み手重視という新しい動きが生まれている。この動きを中学校における「書くこと」の指導に生かした指導法のひとつの在り方として,レスポンス・ライティング(Response Writing)を考案した。自由作文の一形態であるこの活動を継続して行うことで,(1)書こうとする意欲が高まり,まとまった量の英文が書けるようになった。(2)統合的活動が行いやすく,コミュニケーション能力の育成に適した手法であるということなどがわかった。

(分類基準GlO−01)
テーマ ロールプレイングを効果的にするウオーミングアップの在り方
−中学校道徳授業において−
要     旨
本研究は,授業にスムーズにロールプレイングを取り入れるためのウオーミングアップの在り方について,研究協力校においての検証授業を通して実践的な研究を行ったものである。
次のような研究成果が得られた。
1. ウオーミングアップの効果で授業中に演技することに対する抵抗感が薄れ,生徒は自己の考えを出しやすくなった。
2. ウォーミングアップの具体的な内容や回数の目安が得られた。
3. 計画的・継続的に各種のエクササイズを行うことにより,学級内の人間関係にもよい影響を及ぼすことが確認できた。

(分類基準FlO−02&G4−03)
テーマ 地層の学習を支援するマルチメディア教材(福島県版)の開発
要    旨
最近は,文字や音,絵や動画などを画面に取り入れたいわゆるマルチメディアに対応したソフトウェアが数多く市販され居ながらにして様々な世界を擬似体験できるようになってきた。
本研究は,このような状況の中で「直接体験」の重要性を再認識し,児童の直接体験への関心・意欲を高めるような自作マルチメディアソフトウェア『福島県の地層』の開発を行ったものである。
今後,少しでも多くの学校で活用され,さらに各学校の周辺で見られる地層が追加されていくことによって,本ソフトウェアのより一層の充実・発展を望んでいる。

(分類基準FlO−02&Gl−03)
テーマ 発展学習を支援するマルチメディア教材の開発
−福島県版「奥の細道」ガイドブックの開発を適して−
要     旨
本研究は,中学校国籍(3年)の古典の授業で,生徒が主体的に学習するために,学習活動を支援する教育ソフトウェアの開発とその活用法を探るものである。
内容を「奥の細道」の福島県の部分に焦点をしぼり,発展的に学習するときに必要な資料を引き出せるものとした。資料は,音声や画像を取り入れたマルチメディア型とし,内容に親しみをもたせ,興味・関心を高めようとした。活用法については,学校図書館を学習の場とし,他の資料や教材と関連させて活用することにより,コンピュータを学習道具の一つとして,必要に応じて活用する方法を追求した。

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