研究紀要第105号 「学力向上に関する調査研究」 -004/175page
2. 調査結果の集計及び分析
小問 解 答 分 類 解答率(%) 1 ア さち子は(正答) 50.9 イ ハンカチを 48.5 その他 0.6 2 ウ 雪が(正答) 77.8 イ くもってきて 14.0 ア 空が 6.4 その他 0.6 無解答 1.2 3 ア 太郎は(正答) 28.6 エ 魚つりに 42.8 ウ 二人で 21.6 イ 弟と 5.8 その他 0.6 無解答 0.6 4 ウ わたしは(正答) 40.3 オ にがしてやろうと 33.9 エ 小鳥を 13.5 イ しばらくして 9.4 ア それから 2.3 その他 0.6 5 ウ こどもたちは(正答) 52.1 カ 家に 23.4 オ やめて 8.2 エ 遊ぶのを 7.6 イ しずんだので 5.8 ア 日が 2.3 その他 0.6 6 ア たんぽぽは(正答) 33.9 ク わた毛を 35.6 エ 花を 7.6 カ やがて 7.6 イ 春に 7.0 キ 白い 4.7 ウ 黄色い 1.8 オ さかせ 1.2 その他 0.6 分 析 小問1は,「主語」「述語」の概念をつかんでいるかどうかを調べる設問である。選択肢が2つしかないので,正答率も高いだろうと予想したが,50.9%であった。「主語」「述語」の基本的な理解が,不足しているといえる。
小問4〜6の誤答をみると,児童は,述語の前にある文節を選ぶ傾向がみられる。小問2は,文中にある主語を見つけることができるかどうかを調べる設問である。小問1に比べて正答率は,26.9ポイント高くなっているが,これはりの「雪が」を,他の小問の場合と同じように,述語の前にある文節を選んだために高くなったものと考えられる。
小問の構成にあたっては,選択肢を増やしたり,重文や複文にしたりしたが,述語のすぐ前の文節を選ぶ誤答傾向は変わらなかった。