研究紀要第105号 「学力向上に関する調査研究」 -007/175page

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1. 大問5

下のような形をした池があります。この池のおよその面積を求めたいと思います。

池

(1)あなたは,次のどの考えで面積を求めますか。 ア〜エ の中から1つ選び,その記号に○をつけなさい。

   ますの数を数える。

   今まで習った図形の公式を利用する。

   その他。

   わからない。

(2)この他のおよその面積を求めなさい。

 (1)で に○をつけた人は, 答えだけ を書きなさい。

 (1)で に○をつけた人は,上の図に今まで習った図形の およその形をかいてから,式をたてて 答えなさい。

 (1)でウに○をつけた人は,自分の考えを 計算のらん に書きなさい。

2. 調査結果の集計及び分析

小問 解 答 分 類 解答率(%) 分 析
(1) 50.6 不声形の他の面積を求める設問に対して,方眼(1m )の個数を数える方法をとる児童(アを選択)が半数を超え,50.6%である。既習の図形(イを選択)とみなして,より効率的に解決を図っていこうとする解法が35.7 %である。
35.7
0.6
13.1
(2) アを選択 27〜33m の間を解答(正 答) 60.0 アの「ますの数を数える」を選択した中で,正答が60.0%である。誤答の原因は,曲線にかかっている方眼の処理の仕方が身に付いていないためと思われる。
※ 「アを選択したもの」(50.6%)を100として,解答分類をしている。
20〜26m の間を解答 14.1
34〜40m の間を解答 11.8
その他 14.1
イを選択 27〜33m の間を解答(正 答)
・台形・・・・・・・・・88.9%
・長方形・・・・・・・・6.7%
・長方形+三角形・・・・4.4%
75.0 「公式の誤り」(20.0%)の中で一番多かったものが,台形の式を「(8+4)×5」と したものである。「公式の誤り」の「その他」の例は「(8+8)×(5+5)÷2」など, すべて1例ずつとなっている。
立式はできているが,計算の途中で誤っているものが3.3%である。
※ 「イを選択したもの」(35.7%)を100として,解答分類をしている。
公式の誤り 20.0
計算誤り 3.3
その他 1.7
ウを選択 ウを選択した児童(1名)は,まわりの長さを測って調べるという考え(誤答)である。

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