研究紀要第105号 「学力向上に関する調査研究」 -010/175page
大問 問題の内容 問 題 の 趣 旨 4 論理的な構成や展開の理解 文と文の接続から段落の要点のまとめへと,読み取りの状況を段階的に把握する。
叙述に即した語句理解ができているかどうかを明らかにする。1. 大問2
2. 調査結果の集計及び分析
小問 解答分類 解答率(%) 分 析 1 願(正答) 90.3 小問1,2は日常的に用いる漢字のうち,訓読みが1つの漢字が書けるかどうかを問う問題で,1が小学校,2が中学校で学習した漢字である。正答率は1が90.3%で,2が89.7%と両方とも90%前後と高い。
小問1の「その他」では,「願」と意味が似ている「祈」等の漢字を書いたものがみられた。
大問1と大問2の小問1,2は,漢字の読みと書きという違いはあるが,観点が同じである。小問1,2どうしを比較すると,大問1の小問1,2の「無解答」が,それぞれ0.6%,1.8%であるのに対し,大問2のそれは,それぞれ7.3%,9.1%とだいぶ上回っている。このことから,書き取りの方が読み取りに比べてつまずきやすいことがうかがわれる。その他 2.4 無解答 7.3 2 沼(正答) 89.7 字形が不正確 0.6 その他 0.6 無解答 9.1