研究紀要第105号 「学力向上に関する調査研究」 -017/175page

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5 中学校英語 2年

(1) NRTの結果(平成7調査)

大 領 域 全県通過率(%) 全国比 中 領 域 全県通過率(%) 全国比
1 聞くこと 62.4 99 1−1 語句や文の内容を聞き取ること 60.1 98
1−2 文章の内容を聞き取ること 68.8 100
2 話すこと 59.3 94 2−3 聞き取って適切に応答すること 39.0 87
2−4 正しい強勢で応答すること 49.9 90
2−5 正しいアクセントで話すこと 67.7 94
2−6 伝えたいことを正しく話すこと 71.2 100
3 読むこと 56.9 95 3−7 語句や文の内容を考えて読むこと 61.0 95
3−8 長文の内容を考えて読むこと 48.3 94
3−9 正しい区切りで読むこと 65.8 95
4 書くこと 54.1 92 4−10 基本的な語を正しく書くこと 77.8 97
4−11 適切な語や語句を使って書くこと 52.6 93
4−12 語順を考えて適切な文を書くこと 34.2 82

(2) テスト問題作成の視点

テスト問題については,NRTの結果をもとに,次のような視点から作成した。

1. 大領域で全国比が94以下

4つの大領域の中で全国比が最も低いのは「書くこと」の領域であり,ついで「話すこと」である。それぞれの領域をさらに詳しくみていくと,「書くこと」の領域においては,「語順を考えて適切な文を書くこと」の中領域が全国比82であり,「適切な語や語句を使って書くこと」の中領域が全国比93とそれに続く。一方,「話すこと」の領域においては,「聞き取って適切に応答すること」の中領域が全国比87である。整理すると右表のようになる。

これらに関して,生徒がどこでつまずいているか明らかにしたい。

大領域 中 領 域 全国比
話すこと ・聞き取って適切に応答すること 87
書くこと ・適切な語や語句を使って書くこと 93
・語順を考えて適切な文を書くこと 82

2. 「読むこと」の領域

「読むこと」の領域は3つの中領域からなるが,「語句や文の内容を考えて読むこと」が全国比95,「長文の内容を考えて読むこと」が全国比94,「正しい区切りで読むこと」が全国比95と,いずれも全国比100を下回っている。「読むこと」の能力は,1.で取り上げた「話すこと」と「書くこと」の能力の基礎であるので,文章の概要や要点を把握できる力があるかどうかを明らかにする必要があると考える。


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