平成9年度 研究紀要 Vol.27 -166/166page
[分類基準G5-09]
テーマ 高校生における画面の構成感覚について
要 旨
この研究は、高校1年生を対象とし、画面の構成感覚を調査分析したものである。その内容のlつは、描画傾向と構成感覚に相関関係があるのか、2つめは、ワークシート演習が構成への気付きや好みに影響を与えるのか、である。調査の結果、描画傾向と構成感覚にはある程度の相関が認められた。また、ワークシート演習は構成への気付きに若干の影響を与えることが明らかになった。
[分類基準G6-02]
テーマ 生徒のよりよい人間関係を育む指導援助の在り方 (第2年次)
―人間関係を育むスポーツの特性を生かした保健体育の授業を通してー
要 旨
本研究は、よりよい人間関係を育むためにはどのような指導援助が望ましいのかを、保健体育の授業を通して探ったものである。その結果、次のことがわかった。1)生徒の思いを理解することを基盤にした教師のかかわりが、感情の交流を深めること。2)学習が深まる過程で、感情の交流が促進され、よりよい人間関係が育まれること。3)授業で育まれたよりよい人間関係は、クラスの人間関係にもよい影響を及ぼすこと。
[分類基準G9-01]
テーマ不登校の子どもの訴えに応える学校・家庭のかかわり方を探る
―来所相談と適応指導教室の事例を通して―
要 旨
本研究は、来所相談と適応指導教室の不登校の事例を分析、検討し、 学校・家庭における不登校の子どもへの対応を探ったものである。そ の結果、不登校の子どもは学校に行けないことで悩み、自信を失い、 助けを求めていることがわかった。これらの子どもには、その心情を 聴き、子どもが求めている支援をする必要がある。さらに、不登校を 生まないためには、一人一人の子どもの内面理解と授業の充実を目指 すべきであることがわかった。