研究紀要第111号 「福島県の児童生徒の学力の到達状況に関する研究」 -038/166page
2 小学校5年算数
(1)「大領域」別に見た到達状況
平成7年度 平成9年度 本県通過率 全国比 本県通過率 全国比 数と計算 48.8 93 50.9 97 量と測定 37.0 86 38.5 90 図形 61.1 97 62.1 98 数量関係 40.6 95 43.1 101 1)今回の調査では,「数量関係」は全国平均を上回っており,「数と計算」と「図形」は,全国平均に近い水準である。
2)前回と比べると、すべての領域で全国比の上昇が見られる。特に,「数量関係」は,6ポイント上昇している。しかし,「量と測定」は全国比90で,前回同様に,4領域中最も低い。
(2) 成績分布の特徴
1)今回は成績分布は,正規分布と比べ2段階が5ポイント多く,4段階が5ポイント少ない。やや下位に厚い分布である。
2)前回と比べると,分布状況は緩やかではあるが上位層へ移行し,正規分布に近づいている。