研究紀要第111号 「福島県の児童生徒の学力の到達状況に関する研究」 -039/166page
「中流域」に見た通過率と全国比
1)今回の調査では,「4-10 円グラフ・帯グ ラフと百分率」が唯―全国平均を上回っており,全国比110である。
2) 前回と比べる「「1-1 整数の性質」と 「1-2 数の表し方のしくみ」を除いて,すべての中領域の全国比が上昇している。しかし,「2-7 およその大きさと平均」と「2-8 割合のくらべ方と表し方」の全国比は,それぞれ82,80と低い。
(4) 授業改善に向けて
今回の調査において,大領域「量と測定」の指導に重点を置く必要があることが明らかになった。指導においては,・他領域にもまして具体的な活動や問題解決学習.を積極的に推し進めることが大切である。そのためには,具体的操作活動を取り入れたり,児童の知的好奇心を喚起する問題作りや問題提示を工夫したりするなどの配慮をしていきたい。 さらに,児童自らが既習事項を活用して自カ解決をし,多様な考えを比較検討しながら,よりよい考