研究紀要第113号 「情報ネットワークの教育的活用と授業改善へ向けた教育用ソフトウェアの活用」 -105/166page
5情報を交換し
あう
○調べた内容や活
動の内容を発表し
合う
○お互いの考えか
ら学びあう事の
大切さを理解さ
せる。個々の考え
や感想を大事し
たい6本時のまとめ
をする
○発表を聞いて,
また活動を通して
感じたことを各自
まとめる
○活動を通して得
たものを今後の進
路学習に活かそう
とする気持ちを大
切にしたい(3)事後指導
○活動を通して学んだことを生かし 日常の生活において身近な人たちの職業に対する取り組みの姿勢や考えを積極的に取り入れ,進路希望の実現に前向きに努力しようとする態度を育てる。
○職業インタビュー等の自主的な活動計画を立て,実行できるように指導する。
(4)評価
○職業や働くことに対する関心や理解が深まったか。(活動の様子・発表・記録)
○職業インタビュー等の大切さに気付き,活動への意欲が高まったか。(発表・記録)
・コンピュータを使って,様々な職業を意欲的に調べようとする学習が展開された。
・生徒は班内で順番を決め,それぞれ興味や関心を持っている職業について調べ,要点をワークシートにまとめていた。
・班活動の中にコンピュー タを位置づけたことで,生 徒は互いに調べた内容を 積極的に交換し合おうとす る姿勢が見られた。
職業に対する視野を広げさせる意味からもコンピ ータが生徒同士のコミュ ニケーションを深める媒体として有効に活用されていた。
ウ 授業後の生徒の声
・いろいろな職業について調べることができて良かった。また時間があったら詳しく調べたい。
・自分が知らなかった職業がたくさんあり,ふだん聞けないことが多く聞けて,とても勉強になった。
・職業と―口でいってもいろいろあるということが分かった。また,職業の中には様々な資格や免許,知識が必要なのだと感じた。
自分が就きたいと思っていた職業は楽しいことばかりではなく,苦労も多いんだなと思った。
どの職業もそれなりに必要な技術がある。これをクリアしてはじめて―人前になれるのだと感じた。
・この職業に就こうと簡単に考えていたが,自分が就きたいと思っていた職業がこんなに難しいとは思わなかった。
・ 将来の職業についてあまり深く考えたことがなかったけど,今日は将来について考えるよい機会になった。
エ 授業者の声
・ 生徒が実際に聞き取り調査を行うことは,体験学習を重視する上で重要であるが,現実的には無理な面がある。こんかいのようなソフトウェアを活用することは,疑似体験ではあるがより現実的で効果があった。