研究紀要第113号 「情報ネットワークの教育的活用と授業改善へ向けた教育用ソフトウェアの活用」 -106/166page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

2) 第2学年での活用

授業風景の写真

ア 授業風景

1 題材名「職業の内容と特色を調べよう」

2 授業者 大熊中学校教諭 松本 国子

3 対象学級 第2学年4組

4 本時のねらい

職業の6分類にしたがって編成したグループ活動を通して,自分の希望にあった職業の内容や特色,適性等を調べ,希望する職業について吟味・検討することができる。

5 本時の指導とコンピュータ活用との関連

(1)コンピュ―タ活用の意図

本時のねらいに迫るために,開発ソフトの特性を生かし,主に自分が希望する職業(6つの分類による)について,その主な内容・特色,適性等を調べる活動を支援する。

特に,ここでは生徒が情報を効率的に得られるように配慮し,希望する職業についての吟味検討の大切さに気付くことができるよう活用したい。また,両親をはじめ,身近な人々への職業インタビュー活動への意欲付けを図りたい。

(2)コンピュータ活用の形態

職業の分類ごとにコンピュータを配置し,生徒が目的とする活動場所を選択し,それぞれ移動してコンピュータを使って調べられるようにする。

(3)他のメディアとの組み合わせ

ワークシートを併用することにより,個別に活動の内容を整理したりまとめたりできるように配慮しながらコンピュータを活用する。

(4)設置場所・設置台数・設置形態

〈場所〉 図書室 〈台数〉 8台

〈形態〉

指導者用:プロジェクターにより―斉提示できるように設置する。

生徒用:ノート型パソコンを目的別に6つのグループ単位で活用できる用に配置する。特に〉グループの人数が多いところには,複数の台数を確保するとともに生徒が自由に使えるパソコンも可能な限り設置する。

6 指導計画

○指導時間;2時間扱いとし,本時は1/2である。

(1)事前指導

・自分が将来就いてみたい,または興味・関心のある職業について考えさせられる。

本時の指導過程

活    動 活  動 内 容 指導上の留意点
1本時の学習の
 めあてをつかむ


○各自が考えてき
 た希望職業を分類
 する

○自分の希望する
 職業がどの分類に
 入るか考えさせ,
 4〜5名の生徒に
 発表させる
2活動内容につ
 いて確認する





○活動のあらま
 しを知る

○コンピュータの
 操作法について知
 る

○活動の内容,方
 法,手順をしっか
 り確認させたい
○操作への不安を
 なくし,例を提示
 しながら紹介して
 活動への意欲を喚
 起する
3職業分類ごと
 にコンピュータ
 を使って調べる

 

○職業の内容や特
 色,適正などをコ
 ンピュータを使っ
 て調べる
○分類ごとにコン
 ピュータを配置し,
 生徒が選択,移動
 して活用できるよ
 うに配慮する


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。