研究紀要第122号 「「生きる力」をはぐくむ教育課程に関する研究」 -015/076page
1学期 12週・2学期 14週・3学期 9週として,各月の週数を次のように配分した。
学期 1学期(12週) 2学期(14週) 3学期(9週) 合計 月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 週数 2 3 4 2 1 3 4 4 3 3 4 2 25 各学期ごとの時数は,各教科の標準時数x各学期の週数/35で計算し,各学期に均等配分した。
例えば,数学の1年の1学期の時数は,105x12/35=36となる。
なお,選択教科等と総合的な学習の時間の時数は,合計時数で1年100時間,2年155時間,3年235時間で計算すると各教科の学期ごとの時数は次のようになる。
国語 社会 数学 理科 音楽 美術 保体 技家 外国語 道徳 特活 選・総 総時数 1年1学期(12週) 48 36 36 36 15 15 31 24 36 12 12 34 336 週あたりの時数 4 3 3 3 1.29 1.29 2.57 2 3 1 1 2.86 28 1年2学期(14週) 56 42 42 42 18 18 36 28 42 14 14 40 392 週あたりの時数 4 3 3 3 1.29 1.29 2.57 2 3 1 1 2.86 28 1年3学期(9週) 36 27 27 27 12 12 36 18 27 9 9 26 252 週あたりの時数 4 3 3 3 1.29 1.29 2.57 2 3 1 1 2.86 28 計(35週) 140 105 105 105 45 45 23 70 105 35 35 100 980 2年1学期(12週) 36 36 36 36 12 12 31 24 36 12 12 53 336 週あたりの時数 3 3 3 3 1 1 2.57 2 3 1 1 4.43 28 2年2学期(14週) 42 42 42 42 14 14 36 28 42 14 14 62 392 週あたりの時数 3 3 3 3 1 1 2.27 2 3 1 1 4.43 28 2年3期(9週) 27 27 27 27 9 9 23 18 27 9 9 40 252 週あたりの時数 3 3 3 3 1 1 2.57 2 3 1 1 4.43 28 計(35週) 105 105 105 105 35 35 90 70 105 35 35 155 980 3年1学期(12週) 36 29 36 27 12 12 31 12 36 12 12 81 336 週あたりの時数 3 2 3 2.29 1 1 2.57 1 3 1 1 6.71 28 3年2学期(14週) 42 34 42 32 14 14 36 14 42 14 14 94 392 週あたりの時数 3 2.43 3 2.29 1 1 2.57 1 3 1 1 6.71 28 3年3学期(9週) 27 22 27 21 9 9 23 9 27 9 9 60 252 週あたりの時数 3 2.43 3 2.29 1 1 2.57 1 3 1 1 6.71 28 計(35週) 105 85 105 80 35 35 90 35 105 35 35 235 980 この各学期ごとの時数をもとに,不足時数の生じる教科(1学年:音楽と美術と保健体育と選択・総合,2学年:保健体育と選択・総合,3学年:社会と理科と保健体育と選択・総合)について,各学期ごとの不足時数をまとめる[計算方法:学期の時数―(週あたりの時数x週数)]と,次の表のようになる。
社会 理科 音楽 美術 保体 選択総合 1年1学期(12週) 15 15 31 34 週あたりの時数 1 1 2 2 不足時数 3 3 7 10 1年2学期(14週) 18 18 36 40 週あたりの時数 1 1 2 2 不足時数 4 4 8 12 1年3学期(9週) 12 12 23 26 週あたりの時数 1 1 2 2 不足時数 3 3 5 8 計(35週) 45 45 90 100 2年1学期(12週) 31 53 週あたりの時数 2 4 不足時数 7 5 2年2学期(14週) 36 62 週あたりの時数 2 4 不足時数 8 6 2年3学期(9週) 23 40 週あたりの時数 2 4 不足時数 5 4 計(35週) 90 155 3年1学期(12週) 29 27 31 81 週あたりの時数 2 2 2 6 不足時数 5 3 7 9 3年2学期(14週) 34 32 36 94 週あたりの時数 2 2 2 6 不足時数 6 4 8 10 3年3学期(9週) 22 21 23 60 週あたりの時数 2 2 2 6 不足時数 4 3 5 6 計(35週) 85 80 90 235 そこで,不足時数を解消するために,教科の不足時数の合計が各学期の週数の倍数になるように組み合わせると,
2学年では,保健体育と選択教科
3学年では,社会と保健体育,理科と選択・総合を組み合わせることによって不足時数が解消できる。
しかし 1学年は,不足時数の合計が学期の週数の倍数にならない。
そこで,組み合わせの教科をできるだけ複雑にならないようにし,かつ学期内の時数を崩さないようにするため,選択・総合の時間を1学期11時間(+1時間),3学期を7時間(−1時間)にして次のような組み合わせを考えた。* 1学期の選択・総合の不足時数10時間を+1の11時間として3学期の選択総合の不足時教8時間を−1の7時間として調整
学年 教 科 調整時間 1学期(12週) 2学期(14週) 3学期(9週) 1 音 楽 A 3 4 3 美 術 3 4 3 選択・総合 6* 6 3* 保健体育 B 7 8 5 選択・総合 5* 6 4* 2 保健体育 C 7 8 5 選択・総合 5 6 4 3 社 会 D
5 6 4 保健体育 7 8 5 理 科 E 3 4 3 選択・総合 9 10 6
この調整時間A〜Eを時間割の中に入れ,学期ごとに調整を図っていく。時間割は,先に示した例と同じになるが,学期ごとに調整する時数が変わってくるという点で異なる。<考え方 3> 学期ごとに時間割を編成する案
これは,<考え方 1>や<考え方 2>のような不足時数の生じる教科の入れ替えは行わないで,各学期ごとの時間割を作成しその中で調整しようとする案である。
1学期を12週,2学期を14週,3学期を 9週として,年間の時数が標準時数と近くなるように週時数を決めていくと次の表になる。
教 科 国語 社会 数学 理科 音楽 美術 保体 技家 外国語 道徳 特活 選・総 総時数 標準時数 140 105 105 105 45 45 90 70 105 35 35 100 980 1年1学期
(12週)週時数 4 3 3 3 2 1 3 2 3 1 1 2 1年2学期
(14週)4 3 3 3 1 2 2 2 3 1 1 3 1年3学期
(9週)4 3 3 3 1 1 3 2 3 1 1 3 年間時数 140 105 105 105 47 49 91 70 105 35 35 93 修正時数 2 4 1 -7 標準時数 105 105 105 105 35 35 90 70 105 35 35 155 980 2年1学期
(12週)週時数 3 3 3 3 1 1 3 2 3 1 1 4 2年2学期
(14週)3 3 3 3 1 1 2 2 3 1 1 5 2年3学期
(12週)3 3 3 3 1 1 3 2 3 1 1 4 年間時数 105 105 105 105 35 35 91 70 105 35 35 154 修正時数 -1 標準時数 105 85 105 80 35 35 90 35 105 35 35 235 980 3年1学期
(12週)週時数 3 2 3 3 1 1 3 1 3 1 1 6 3年2学期
(14週)3 3 3 2 1 1 3 1 3 1 1 7 3年3学期
(9週)3 2 3 2 1 1 3 1 3 1 1 7 年間時数 105 84 105 82 35 35 91 35 105 35 35 233 修正時数 -1 2 1 -2 この表からわかるように,不足時数の生じる教科