研究紀要第124号 「基礎学力向上のための授業改善に関する実践的研究」 -038/076page
のが―般的だが,授業での観測時間は,l回目は10分間,2回目は5分間とした。
c 観測結果のまとめと考察(第3時)
はじめに,グループごとに,自記式風向計によって記録された風向を読み取った。記録用紙には,観測した時間内の風向がある幅を持って記録されているので,その中央付近の方位を8方位で読み取った。
次に,学校周辺の大きな地図に,読み取った風向をグループごとに記入した。これをもとに,観測した季節による風向の特徴や,風向と建物や地形との関係などについて話し合いを行った。
3 結果
(1)生徒の活動の様子から
身近な材料を利用した風同計の製作には,大変興味を示し 意欲的に取り組んでいた。また,楽しみながら,風向の観測を行っていた。(2)観察や実験に対する生徒の態度や考え方の変容
項目1 観察や実験を通して,学習内容を理解したい。
項目2 観察や実験の手順を考えるのが好きである。
項目3 観察や実験は,目分から進んで取り組む。
項目4 観察や実験は,自分で手順を確認しながら進める。
項目5 観察や実験の結果の考察は,―人でまとめる。
評価 4:あてはまる 3:だいたい 2:あまり 1:あてはまらない (3)自記式風向計に対する生徒の評価
(4)生徒の感想
・風向計を作るのは簡単だったが,いろいろなことを考えたり,工夫してできたので,とても楽しかった。
・ピアノ線を使って,自分でバネを製作できるのが意外で,興味を持った。
・自分たちで作った風向計なので,興味が湧いたし風向についてよく理解できた。
・風向計を使ったら,風向のことがよくわかった。
・簡単な構造の器具で風向が観測できて,驚いた。
・風向の観測が成功したときはうれしかった。
・建物の陰では,風向が何度も変化することがわかってためになった。
・もっと風のことを勉強したいと思った。
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