研究紀要第133号「開かれた学校づくりの推進」- 011/069page

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 児童の評価は,担任にとってどのように受け止められているか,またどのような点で努力が必要かが分かり,学級経営に生かされると思う。教職員にとっては,日々当たり前に活動していたことを改めて考えたり,見つめ直したりする機会となった。また管理者にとっては職員の考えを知る手がかりとなったようだ。自分自身教務として他の教職員の考えを知り,教育課程を見直すきっかけとなった。
 学校への評価が多く,家庭の評価が少ないため,家庭との連携を図るにはそのままの資料の提示では難しい。
生徒には内容が理解できない部分もあった(1年生)。また,学校の様子が分からず判断できない内容も多い(保護者)。
 まだわからない  1校
 回収が不完全で,まだ集計も終わっていないため。
 やらなくてもよかった  0校

D 「職員の取り組みの様子はどうであったか。」

 意欲的であった  3校
 計画に従い,生徒や保護者に対して依頼,収集など責任を持って実施してくれた。
 先生方が,内容について改善点など話し合う場も見られた。
 まあまあ意欲的であった  9校
 今回はほとんど教頭が配付,集計をしたので,次年度からは,全職員が関わり全職員で考察するようにする。
 現職教育担当を通して,調査依頼をしたので意欲的に取り組んでくれた。一部(各学年1クラス抽出)の調査だったので全体的にはまだ十分意欲的とは言えない。
 項目によって,立場による評価の違いがあったためと学校評価ということがまだ浸透していないため十分意欲的とは言えない。
 やはり項目の多さが難点だったように思う。実施については必要性を感じていた。
 以前と変わらない  1校
 教職員のみの試行であり,しかも回収率も低く十分にねらいを達成することができなかった。
 よく分からない  0校
 あまり意欲的でなかった  3校
 学期反省後であり,必要性を感じていない。
 これまで行っていた学期毎の反省と同じように,取り組みが低調で回収率が低い。
 評価票の内容や評価する意味についての疑問点が投げかけられたり,催促してやっと提出する状態が多かった。

E 「評価票1について保護者はどう感じているか。」

 とてもよいことと感じている  3校
 結果及び改善策を示されたことで,学校が本気で取り組んでくれるのでは,という期待感が大きいものと思われる。そういう意味でも,学校としてその期待に応えることが,学校評価の有意義性を高め,開かれた学校づくりに寄与するものと考える。
 保護者が意見を出す場として,この調査を活用していることがうかがえた。
 本校で前年度より,実態把握のためのアンケートを実施し,その結果を保護者に報告してきたので楽しみに参加してくれている保護者もいる。今回の結果を生かしてほしいと切に望んでいる保護者が多い。
 まあまあよいことと感じている  5校
 「判断しにくい」と記入していた保護者がいたが,多数の保護者の記述からは,率直な意見が多く見られた。
 質問内容や数については要検討であるが,6割の提出があった。
 よくわからない  2校
 結果は思ったよりよい評価を得ることができた。
 やる必要がないと感じていた  1校
 「保護者は目的が分からない。聞かれていることが分からないので答えられない。他者と比較できないので答えられない。」という感想が聞かれ,面倒だったというのが本心のようであった。
 その他  4校(未実施)
 今回は,まだいろいろな意味で,保護者への完全な学校開示とはいえない状態にある。誤解や担任評価とも受け取られるような質問内容も見られたので試行しなかった。

F 「評価票1について児童生徒はどう感じているか。」

 とてもよいことと感じている  0校
 まあまあよいことと感じている  8校
 先生方を評価することについては抵抗を示している生徒もいる。また先生方によって授業・指導が違うので一般的にとらえて評価することは難しい。
 一部に面倒がる声もあったが,多くはまじめに答えていた。「この調査をやってもらってよかった」という記述も見られた。
 意見を述べる場ができ,よかったと感じている反面,1年生は内容が難しく判断に迷っていた。
 児童は,まだ学校評価そのものになじんでいないせいか。関心は少ないと感じた。しかし,子どもの評価に応える努力をし,「A:いつもそう思う」をどんどん増やすことで,関心が高まっていくものと思われるし,そうしなければならない。
 よくわからない  5校
 A,Bの評価が多いが,この調査に関する意欲までは把握できなかった。
 改善を図っていくことで評価が変わるのではと考えている。
 アンケートには答えてくれたがどこまで理解していたかは不安である。
 児童が,どこまで期待して評価に応じていたかは把握できない。ただ「思ったことは正直に書いていいよ」と,どの担任も伝えたので本音で評価していると推測する。
 やる必要がないと感じている  0校
 その他  2校
 教師(担任)評価の内容が多く,抵抗感があったようである。また難しくやりにくい様子であった。

G 「評価票1の結果を公表したか。」

 公表した・する。  4校
 一部公表した・する。  7校
 記述式の一部分を学校便りで公表し,回答した。理解が得られたものと思う。
 学校評議員には全部,生徒,保護者には一部公表した。
 12月のPTA役員会,保護者会で公表予定。
 教育に必要な内容について一部公表予定です。
 学校便りで考察を含めて一部公表した。評価が厳しく,教師の意欲をなくす恐れがあったため表現を工夫した。
 保護者からの要望があるので一部公表する予定である。

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