福島県教育センター所報 第4号(S46/1971.12) -021/025page
図書コーナー
第3研修部 小原・金沢
プログラム学習による COBOL
1.入門篇 ¥550 2.基礎篇(I) ¥650 3.基礎篇(II) ¥600 4.基礎篇(III) ¥700 5.応用篇 ¥650 6.別冊・付録 ¥250
編者 日本電信電話公杜 発行所 電気通信協会
電子計算システムの事務計算用共通言語 COBOL の主要部分を理解し,活用できるようにするのが本書のねらいであり,最も新しい教育方法として開発途上にあるプログラム学習の理論によって作られています。
新制高校卒程度の学力さえあれば自学自習でも可成り難解な内容まで勉強できるように工夫されています。
ただ,このテキストは NEAC シリーズの 2200 の COBOL を対象として作られているのが難点ではありますが,他の機種についても基本的には全く共通して使用できますので,活用次第ではじゅう分修得でき得るものと思います。プログラム学習による FORTRAN \1,400
「プログラム学習によるCOBOL」の姉妹書です。
分冊されていませんが,気をくばった編集は,金額からみて不親切ではありません。むしろ初めての方に充実した理解をあたえてくれます。
学習のあとで,自から分冊して常時の資料として活用している方もあります。図解電子計算機用語辞典 \680
EDP用語研究会編 日刊工業新聞社発行
コンピュータについての用語は,まずこの程度のものであれば不足はないでしょう。勿論,上をみればきりがありません。たとえば
綜合コンピューター辞典 日本経営出版会
電子計算機ハンドブック オーム杜
などは,専門的ですので,図書室むきです。
この本はコンサイス程度の大きさの割には41年初版,45年新版の2版として世に出ているもので,大方の利用を得ており,関係者の推せんにあたいしているものです。
この辞典の特色は,部分的知識の専門家ではなく「全体」と「部分」とのバランス,それに貴重な過去の「経験」と常に進展開発される「新しい知識」をのぞむ方々のために,関連する各分野の問題を整理して「部分的」な知識を集大成し,体系化してひろく「全体的」な知識の理解吸収に役立つように執筆されています。
初めての方におすすめするコンピューター関係の図書は,このほかに多くの適書がありますが,日本コンピューター教育研究会ですすめるものを2・3ひろってみますと
やさしい電子計算機 産報 ¥680 電子計算機概論 日刊新聞 ¥580 改訂 FORTRAN 基本演習 コロナ ¥1,600 JIS に準拠した FORTRAN
(基本コース)オーム社 ¥190 プログラミング入門 日本経営 ¥980 やさしいプログラミング 〃 ¥1,100 COBOL の演習 産報 ¥540 100万人のコンピュータ事典 工業新聞 ¥600
図書は手にとって吟味されるのにこしたことはないといいますが,特にコンピューターについての図書購入の際はご留意下さい。
それは入門書にしろ,文法書にしろ,実務技法書にしろ,そのどの分野をとっても甲,乙の特色があり,結局2冊,3冊と同類のものをやむなく購入することがあります。
フローチャートの場合などは,この傾向がいちじるしく,工業系の方が書名だけで商業系のフローチャート入門書を手にしてしまうこともあります。